アメリカのサクソフォン奏者、ドナルド・シンタ Donald Sinta氏と、オクラホマ州立大学バンドの共演記録録音が、YouTubeにアップロードされている。1978年の録音で、YouTubeにアップロードしたのは当時の録音エンジニアのようだ。
フサ「サクソフォン協奏曲」の録音は、作曲者カレル・フサ氏自身の指揮によるもの。録音状態は良くないが、その奥から聴こえてくるテンションや濃密な音楽は一聴の価値あり。当時のアメリカのサクソフォン界におけるトレンド、そしてシンタ氏の名人芸を存分に堪能した。無伴奏的に演奏される箇所が多いことから、時間・空間の支配をどのように行っているか、という点でも面白く聴けるだろう。
そして、フサにも増して強烈な演奏を残すモンティ。最終部に向けてのアンサンブルを無視した爆速っぷり(何という見事なタンギング!)。ああ、びっくりした。
カレル・フサ「サクソフォン協奏曲」
ヴィットーリオ・モンティ「チャルダーシュ」
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