【Tokyo Rock'n Sax 5th Live ~Boys, Be Alive~】
出演:松下洋(satc)、山下友教(sa)、東秀樹(at)、加藤里志(t)、丸場慶人(t)、塩塚純(b)、川地立真(b)、田中拓也(bs)、山本真央樹(drs)
日時:2016年10月17日(月曜)20:00開演
会場:カラオケラウンジKahoo
プログラム:
King Crimson - Red
Deep Purple - Fireball
Led Zeppelin - Black Dog
Led Zeppelin - Heartbreaker
Yardbirds - Stroll On
Rush - YYZ
Queen - Bohemian Rhapsody
Yes - Roundabout
Led Zeppelin - Stairway to Heaven
Deep Purple - Burn
King Crimson - 21 Century Schizoid Man (Encore)
(山Pさん、セットリストありがとうございます!)
毎度楽しみに伺っているTokyo Rock'n Saxライヴ。前回の公式ライヴ(レコ発記念ライヴ)より暗譜となり、ステージングが派手になり、立体感が出て、それに伴ってサウンドが一気に充実してきた。3回目、4回目のライヴでは、予定調和な部分に納まりかける危うさを一瞬感じたこともあったのだが、レコ発ライヴで完全に殻を突き破った。今回のライヴは、その方向性をより極端にした、レコ発ライヴの延長に位置するライヴだったと思う。
各個人が持つ技術的なレベルには相変わらず圧倒される。特にサクソフォン奏者は全員クラシック畑の出身であるから当たり前なのだが、表面に浮き上がってくるサウンドだけではなく、中間層を支える複雑なオブリガードや、低音が担う絶妙なグルーヴ感など、常人が真似出来ない演奏を次々と繰り出していく。輪をかけて強烈なのがドラムス山本氏。技術が高い云々で片付けられない、本場仕込み(保育園の頃からキング・クリムゾンを聴いているというから驚きだ)の見事なプレイで、変人(褒め言葉です)揃いのサクソフォンパートをリードしていく。
また、今日は会場の雰囲気もとても良かった。奏者が楽しい、聴き手も楽しい、奏者が盛り上がって、聴き手も盛り上がって、という、良い循環があったなあ。
ところで…驚いたことに、バスサクソフォンの田中氏が、今回限りでTokyo Rock'n Saxを引退してしまうとのこと。ここ数回のライヴを観ていて、メンバー交代など有り得ない、と感じていただけに、個人的にも残念極まりないと感じた。今後、バスサクソフォンのポジションはどうするのだろう。そんな発表があった後に続けて演奏されたレッド・ツェッペリン「天国への階段」は、特別な感情を持って迫ってきた。ラッシュ「YYZ」の演奏(突然ソプラノでソロを取る田中氏)とともに印象深く、何だか涙ぐんでしまったのだった。
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