マルセル・ミュール Marcel Mule氏がギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団在籍中に結成したギャルド・レピュブリケーヌサクソフォン四重奏団 Quatuor de saxophones Garde Republicaineは、以下のメンバーで成り立っていた。
Marcel MULE, ssax
René CHALIGNÉ, asax
Hippolyte POIMBOEUF, tsax
Georges CHAUVET, basx
ミュール氏はもちろん、バリトンのショーヴェ氏はその後も同四重奏団での活動を続けていたため、録音でも長きに渡って音を聴くことができ、また経歴としても分かる部分がそれなりに多いのだが、内声の2名の経歴がほとんどわからないのだ。特に、一度見たら忘れない風貌の(ギィ・ラクール氏にしろ、ジョルジュ・シャロン氏にしろ、なぜミュールのカルテットのテナー奏者には一度見たら忘れない方が多いのか)、テナーのイポリット・ポワムブフ Hippolyte POIMBOEUF氏について、少し調べてみたところ、面白い記録を見つけた。
エイトル・ヴィラ=ロボス Heitor Villa-Lobosの作品に、「Choros No.3 [Male Choir/Cl/Asx/Bs/Ob/3 Hn/Trb]」という作品があるのだが、その世界初録音(1927年)でアルト・サクソフォンパートを担当したようなのだ。以下がクレジット。インターネット上を始め、幾つかの箇所でこの情報を目にすることができる。このディスクは、グラモフォンから発売され、Disque Gramophone GW-914という型番がついている。おそらく商用流通したものに間違いはなく、もし未だに現存するならぜひ聴いてみたいものだ。
Louis Cahuzac (clarinet)
Hippolyte Poimboeuf (alto saxophone)
Gustave Dhérin (bassoon)
Edmond Entraigue, Jean-Lazare Pénable, and Mr. Marquette (horns)
Jules Dervaux (trombone)
Robert Siohan (conductor)
ちなみに、他にポワムブフ氏についての情報を探したのだが、「ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団にテナー奏者として在籍していた」「ギャルド・レピュブリケーヌ・サクソフォン四重奏団のメンバーとして1928-1932年の間に活動した」以外の情報をまっっったく見つけることができない。どのようなキャリアを経てギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団に入団し、その後はどのような活動を展開したのか。とても気になっている。
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