2007/08/30

【募集】Kientzy著"Saxology"一緒に買いませんか?

ケンジー氏の「Saxology」買いたい方、いらっしゃいますか?

「Saxology」は、ダニエル・ケンジー氏が著した有名な論文で、サクソフォーンのための特殊奏法を網羅した、おそらく世界最高レベルのもの。入手すべく四方八方手を尽くしていたのだが、ようやく入手の目処が立った。なかなか流通には乗らない書籍であり、しかも時々販売しているのを見かけたとしても、ベラボウに高かったりと、いままで指をくわえて見ていただけっだのだが…。

しかし最近、Adolphesax.com経由だと、いくらか安く入手できるということを知ったのだ(送料コミで60ユーロ)。さらに、本来ならば支払い方法として銀行送金しか受け付けていないようなのだが(手数料が30ユーロを超える)、交渉の末なんとか別の支払い方法を搾り出してもらったのだ。この方法だと、手数料0円。いやあ、ありがたい…すみません、デュランさん。

で、本題。

私はもちろん買うつもりなのだが、もしかしたらこのブログをご覧になっている方の中には「Saxology」欲しい方がいらっしゃるかもしれない…(一人もいない可能性のほうが高いけど)。せっかくの機会なので、一緒に買う方がいないかなあと。デュランさんからも、「3冊くらいまでは在庫もあるし、すぐ発送できるよー」との返事をすでに頂戴してある。

というわけで、同時購入者を募集。要項は、以下。
※終了しました

・一冊あたり、送料コミで60ユーロです。
・Adolphesax.comのスタッフに、私と同時購入者の住所をメールします。直接それらの住所に同時発送してもらいます。
・Adolphesax.comに対する支払いはまとめて私が行い、書籍到着後に私のほうに送金をお願いすることになります。為替レートはこちらで把握していますので、日本円にてお知らせします。
・安全性と私の扱える金額を考慮した上で、先着2名様ということで。
・返事を待たせているので、2007/8/31 24:00までにメールをください。

以上、もし万が一ここをご覧になっている方の中に、「Saxology」購入されたいという奇特な方がいらっしゃいましたら、以下のメールアドレスまで住所とお名前を書いてメールしてください。

kuri_saxo@yahoo.co.jp

肝心の内容に関しては、こちらのウェブページをご覧ください。特殊奏法を扱った書籍としては、世界随一のボリューム(ちなみに600ページ)を誇るものかと思われます。
http://www.kientzy.org/fr/a-sax.html

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まーたぶん一人もいらっしゃらないと思うけれど、いちおう、ね。うん、いちおう。しかし、あの国立音楽大学図書館すら持っていないとは…どれだけ流通していないというのだ。

栃尾克樹氏の公式サイト

プロ・サクソフォーン奏者の栃尾克樹氏のウェブサイト。ウェブ上を散策していたら、偶然見つけた。それにしても、いつの間にできていたんだ。

http://ktochio.com/

内容は、プロフィール、演奏会情報、ディスコグラフィなどと、オーソドックス。ん…?何気にブログもあるー!おぉ、CD発売が告知されてるー!

http://blog.ktochio.com/

2007/08/29

こんなものが…

ebayをふらついていたら、あの発明王エジソンが設立したレコード会社が録音した、ルディ・ヴィードーフ(ウィードフト) Rudy Wiedoeftの78回転レコードとか、Six Brown Brothersのオリジナルレコード、なんてものが出品されていた。驚き…。

誰か買いませんかー。いえいえ、冗談です。

2007/08/28

Todd Oxford「Finesse」

私は中学~高校~大学1年と、吹奏楽の中でずっとバリトン吹きであった。いっぱい練習したけれど、ヘタクソもヘタクソで、音色はひどいわ、さらに音程に関しては今思い返してみても顔を覆い隠してしまうほど恥ずかしいわで、自分の演奏に関しては何ともな思い出しか残っていない(笑)。が、バリトンサックスの持つ独特の中低音域サウンドは、アルトやテナーよりもなんとなく魅力的に思えたし、コントロールも楽だったしで、楽器そのものは好きだったっけな。

そんな経歴もあり、バリトンサックスのことはけっこう身近に感じている。バリトンサックスによる以前ドルチェ楽器に立ち寄って倉田さんと話したときに、話題になった(というか、こちらから話題に出した)CD。トッド・オックスフォード Todd Oxford氏のアルバム、「Finesse(Equilibrium EQ 22)」。私が初めて手に入れた、全編バリトンのアルバム。久々に引っ張り出して聴いている。

・フランク「ソナタ」
・バッハ「無伴奏チェロ組曲第一番」
・ボザ「即興とカプリス」
・ボノー「ワルツ形式によるカプリス」

特別にヘンな委嘱現代作品があるわけではなく、弦楽器からの改作(どちらも大曲!)と、アルトのために書かれた超有名無伴奏曲を、バリトンで演奏してしまったというもの。下手に取り組むとただのキワモノにしかならないであろうが、この録音は凄いのですよ!どこまでも隙のない音楽作りが好感度高し。

たとえばフランク。実は、この録音で初めてこの作品に触れたせいか、もうヴァイオリンによる演奏は軽すぎてしまってなかなか聴けないほど。深いヴィブラートを伴う暑苦しく太い音色で、ピアノパートもソロパートと一緒に高潮してゆくさまは、眼前でライヴが繰り広げられているかのよう。しかし音程や音色が崩れるわけでないのも立派。第3楽章で第2主題が回帰したときの強靭な慈しみさはどうだろう?第4楽章の、まるで一編のドラマを見ているかのような構造等々、挙げていけばきりがない。

後に続く無伴奏作品も、バリトンサクソフォンならではの音量・音色の変化と、バリトンサクソフォンならざる超高運動性能(!)を発揮しつつ、最後までまったく飽きさせずに聴かせてくれる。やや濃厚すぎるきらいもあるが、技術的に完成された上にさらに、オリジナリティ溢れる解釈(ヴィブラートの位置が特徴的)を付加した「無伴奏チェロ組曲」。そして、お相撲さんが体格に似合わずクラシック・バレエを見事に踊っているかのような、「ワルツ形式のカプリス」…唖然、次の瞬間には拍手喝采。いやはや、単なるネタCDでは、全くもってない!

オックスフォード氏のオフィシャルサイトで、一部が試聴できるようだ。フランク「ソナタより第4楽章」、バッハ「無伴奏チェロ組曲よりプレリュード」、ボザの「カプリス」、ボノー「ワルツ形式のカプリス」他。

バリトン・サックスのCDと言えば…栃尾氏の「影の庭(Meister Music)」、ライリーのサクソフォン作品集と一緒に、ようやくゲットした。そのうちレビューします。

2007/08/27

The Devil's Horn

Michael Segell著「The Devil's Horn」。ビクトリア大学の書籍売り場で見つけた本。タイトルにしろカバーにしろ、一見したところジャズ関係の本にも思えるのだが、中を見て驚き。クラシックのことがたくさん書いてある!ということで、迷わず20CA$で購入。結局自分用のお土産は、これしか買わなかったなあ。

さてさて、掘り出し物を見つけた気持ちで、日本に帰ってきてamazon.co.jpで検索してみたら、なーんだ、たくさん売っているじゃないか。しかしまあ、中を見ないことには決して買わなかっただろうし、この本のおかげで帰りの飛行機で退屈しなかったし、良いとしましょう。

中身は、サクソフォンに関するエッセイ。著者のセーゲル氏がこれまで経験してきた、あまたのサクソフォン奏者との談話から、サクソフォンの歴史・奏者・演奏スタイルなどについて、無節操に綴っていくというもの。たとえば第2章の書き出しは、こんなくだりから始まる。

ミュルハウス通りにあるメゾネットのドアが開くと、大きく腕を広げまるで久々に会う旧友を歓迎するようなふうに、ロンデックスが姿を現した。「ボンジュール、ボルドーへようこそ」と言いながら、彼は満面の笑みで私を暖かく迎えてくれた。…

プロのサックス吹きの方と酒の席を共にしたときなどに、談笑の中からふと現れては消える、トリビアルなエピソード…そんな話をたっぷりと集めたような印象を受ける(って、そもそもエッセイって、そんなものか)。

サクソフォン発明者のアドルフ・サックスが、2歳のときに階段から落っこちて岩に頭をぶつけて、一週間寝込んだ(笑)という話とか。ヘムケ氏が、ラーション本人から協奏曲の演奏依頼を受けたときに、オーバートーンを練習しまくった話とか。戦時中のこと、ニューヨークフィルの演奏会でクレストンの協奏曲初演目前に、客演予定だったマルセル・ミュール戦死の誤報がオケの事務局に伝わり、代わりにジミー・アバトが吹いたというエピソードとか。…ちょっとここには書ききれないほどに、この本は面白い話の宝庫だ。

あと、諸所で述べられているラッシャー派とミュール派の対立?エピソードの多さが、印象に残った。日本のサクソフォン界で認知されているよりも、この二派の溝というのは、実に深いものであるようだ。たとえば、パリでのラッシャー四重奏団のコンサートの後、クロード・ドゥラングル氏が、楽屋へジョン=エドワルド・ケリー氏を訪ねたときのくだり。

Claude says, "Mr. Kelly refused to shake with my hand. He said we have nothing to talk about."

何という過激な突っぱね方。ラッシャー派の強靭な精神というか、そんなものまでも感じてしまう。この本で述べられている二派間のエピソードは、かなりに読む価値があると感じた。…その関連にとどまらず、ともかくサクソフォンに興味のある方ならば、手元に置いておいて損はない書籍だと思う。全て英語であるため(当たり前か)読みづらいが、私のほうはなんとか最後まで消化していこうと思っている。

2007/08/26

ただいま!

カナダのビクトリアから帰国。

ビクトリア、私が今まで一生のうちで訪れたことのある、どんな土地よりも素敵なところだった。それは、景色であったり、空気であったり、気候であったり、人の温かさであったり。生きているうちに、もう一度かならず訪れようと心に誓ったのだった。

向こうで撮った写真を、オンライン上のアルバムにアップロード&公開してみた。使ったデジカメは5年ほど前のものなので、ちょっと画質が良くないのが残念。
http://picasaweb.google.com/kuri.saxo/

本目的の発表は、意外と上手くいった。暗記するまでがんばった甲斐もあり…あ、私、専門はコンピュータ・サイエンスです(サックス吹きに限らずアマチュアの楽器人て、本職の想像がまったくつかないのが常だからな)。

サックス的ネタとしては(さすがにCDのようなものはなかったのだが)、学会の会場であったビクトリア大学内の書籍売り場で、「The Devil's Horn」なる洋書をゲット。ジャズからクラシックまでの、楽器そのものや奏者に関するエッセイのようなものなのだが、これ、なかなか面白い。また詳しくレビューします。

2007/08/21

カナダへ

学会での発表のため、カナダのビクトリアへ行ってきます。帰国予定は8/26。

ほぼ初海外、おまけに単独渡航という無謀な挑戦。大丈夫なのか…?帰りのAKAL(市内→ビクトリア空港シャトルバス)を捕まえられるかどうかが今のところ一番心配。

向こうにネット環境があったら、更新してみます。