華やかなテクニックの数々につい耳が引き込まれるが、私が驚いたのは弦のボウイングのアップダウンを、とても良く意識・再現しようとした演奏であること。弦楽作品をサクソフォンで演奏するときにありがちな、油絵のようなコッテリ感が無い(ラヴェルの本作品は、特に表面上古典的な部分がそうなりがちなのだが…)。薄い色を何度も重ねて微妙な濃淡を作り出す、水彩画のような風景を垣間見ることができた。
現代にあっても、サクソフォン四重奏は進化しており、まだ進化の余地があるのだなと感じることができた。
サクソフォンのことを書き連ねています。
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