特に国内のサクソフォン奏者にとって、長生淳氏の作品はおなじみだ。多くはトルヴェール・クヮルテットとの一連の共同作業から生み出されたものだが、高難易度かつ聴き応えのあるものばかり。
しかし他の団体が演奏すると、どれだけ上手くても、「なんか少し違うなあ」という感じを受けることが多い。そしてトルヴェールQの演奏へと戻れば、「やはりこの演奏でなければ」という思いを強くする。奏者ありきの作品、というのは珍しくないが、トルヴェール×長生淳はその中でも筆頭だろう。これだけ奏者と作編曲者が密に結合したコンビもなかなかないのでは、と思う。
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