金曜日に迫っている井上ハルカさんのリサイタル@DACをご紹介。井上ハルカさんは、ESA音楽院、リヨン地方音楽院を卒業したのち、パリ国立高等音楽院のドゥラングル・クラスに入学。第一過程、第二課程、そして第三課程DAIを修了している。その後帰国し、現在は日本で活躍中。何度か演奏に接したり、録音を聴いたこともある。小柄な身体からは意外なほどのパワフルさ、そしてさすが、最高学府で学んだならではの正確性が印象に残る。今回のリサイタルにあたり、ハルカさんの「演奏のアイデンティティ」といったものを感じられると良いなと、とても期待している。
プログラムとしても、非常に面白い。ジェルヴァゾーニの独奏作品は、以前井上さんが取り上げたこともあるが、ちょっと聴いたことのない(個人的には、音運びにポピュラー・ミュージックの遠いエコーを感じる)響きで、面白いと思う。また、ブーレーズ「二重の影の対話」は、これはちょっと前までヴァンサン・ダヴィッド氏くらいしか演奏できなかったはずだが、国内でも大石将紀氏や佐藤淳一氏につづいて、少しずつ演奏できる奏者が増えているんだなあ…などと感じ入ったり。スウィシンバンク作品は、YouTubeにあるようなギミックの仕掛けも見られるかな…?
ということで、なかなか大掛かりで面白そうなリサイタルになりそうだ。7月の関西公演も好評を博したとのこと。金曜日はみなさんぜひDACへ。
【井上ハルカ サクソフォンリサイタル 影と光の対話 - B-side -】
出演:井上ハルカ(sax)、松岡優(pf)、有馬純寿(elec)
日時:2016年8月12日(金) 開演19:00 開場18:30
会場:管楽器専門店ダク・スペースDo (東京都新宿区百人町2-8-9、管楽器専門店ダク地下 新大久保駅より徒歩約3分)
料金:前売 3,000円 当日3,500円
プログラム:
クロード・ドビュッシー - アルトサクソフォンと管弦楽のための「ラプソディー」(ピアノ伴奏版)
ステファノ・ジェルヴァゾーニ - ソプラノサクソフォン独奏のための「ファネス2」[日本初演]
高昌帥 - アルトサクソフォンとピアノのための「ぬばたまの…」
クリス・スウィシンバンク - ソプラノサクソフォンとエレクトロニクスのための「something golden in the night」
ピエール・ブーレーズ - サクソフォンとテープのための「二重の影の対話」
田中カレン - アルトサクソフォンとエレクトロニクスのための「ナイト・バード」
チケット・問い合わせ:
080-3401-0794
harukainoue.contact@gmail.com
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