日曜日、アーニーズスタジオで開いた演奏会"The Portrait of JacobTV"無事終えることができた。
【The Portrait of JacobTV - Musics for Saxophone and Ghettoblaster】
出演:佐藤淳一、加藤里志、大石俊太郎、栗林肇
日時:2016年2月14日(日曜)14:00開場 14:30開演
音響・映像オペレーション:出射慎二
会場:アーニーズスタジオ(表参道駅A4出口徒歩1分)
プログラム(すべてJacobTV作品):
The Garden of Love
Billie
Ticking Time ※委嘱作品・日本初演
Buku
Postnuclear Winterscenario No.10
Grab It! (sax quartet version) ※日本初演
直前までドタバタと宣伝をすることになったのだが、結果的に多くのお客様(ほぼ満席!)にお越しいただき、大変嬉しかった。
個人的に掲げたテーマは「JacobTVの個展を開く」、そして「Ticking Timeの日本初演」の2つ。
「JacobTVの個展を開く」については、佐藤淳一さん、加藤里志さん、大石俊太郎さんという、素晴らしいサクソフォン奏者の方々にソロ演奏をお願いできたこと「Grab It!」のサクソフォン四重奏版バージョンを共演し日本初演できたこと、とても嬉しく思う。さらに、出射さんという素晴らしい音響オペレーターの下で、アーニーズスタジオという素敵な空間で演奏できたことも、得難い経験であった。聴いても演奏してもヘヴィな作品が多いとはいえ、やはり作品としてそれぞれが魅力的であることは間違いなく、JacobTVの作品は今後もしつこく取り上げていこうと思った次第。
「Ticking Timeの日本初演」については、2012年にドゥラングル教授のリサイタル@静岡の開演前、佐藤淳一さんと「東日本大震災をテーマにJacobTVに作品委嘱できたら…」と言葉を交わしたところから始まり、足掛け4年弱、日本での初演を終えたことでようやく一区切りとなり、感無量である。本番の自分の演奏は…上手くいった部分やしっかりと聴かせられたかなと思う部分ももちろんあるのだが、録音を冷静に聴き返すと、反省すべき点は多々あり、今後も精進せねば、というところ。お客様にはどのように聴こえていたのか気になるところだ。
それにしても、レベルの高い方々、普段自分なんかとは全く違う次元で音楽に取り組んでいる方との共演は、とても勉強になる。音そのものの説得力、発音、リズム、フレージング、高速フレーズの作り方といった演奏に絡む事柄から、本番までのリハーサルや気持ちの持って行き方など、私なんかまだまだだなあと再認識するのだった。とはいえ、お客様の前に出れば皆同じ、どこまで自身の演奏を高めることができるか、機会を重ねて試行錯誤していくしかないだろう。昔に比べると、ここ数年指が回らなくなってきてしまっているのを実感し、下がり幅を小さくするように普段から少しでも吹く機会を作っておかなければ、と思う。
…と、なぜか自省ばかりの感想になってしまったのだが、準備は苦しくも楽しく、本番はとても楽しく、打ち上げも楽しく、充実した時間を過ごすことができたのだった。
tkさんが感想を書いてくださいました(いつもありがとうございます!)
http://d.hatena.ne.jp/tk_saxo/20160214/1455461291
お越しいただいたお客様、共演者の皆様、音響オペレーターの出射さん、アーニーズスタジオの井村さん、本番に向けての準備から当日もサポートしてくれた妻、他、関係者の皆様に、この場を借りて改めて御礼申し上げる次第。
0 件のコメント:
コメントを投稿