アルノ・ボーンカンプ氏が公式サイトで自身のCD録音を無料配布しているということで、以前この記事とこの記事を書いた。
これまで「Hot Sonate!」「Sonata for the Stringed Instrument: Brahms, Franck, Schumann」「Saxophone Sonatas」「Reed My Mind」「Adolphe Sax Revisited」の5枚が無料で全曲ダウンロード可能な状態で公開されていたのだが、このたび「Scaramouche」と「Metropolis Berlin 1925-1933」の2枚が追加された。また、無伴奏現代作品アルバム「Reed My Mind」の公開が終了…この超名盤の公開終了は残念だが、とりあえず新たな新規追加を喜びたい(私自身は2枚とも持っているのだが)。
下記公式サイトから、「Download」をクリック
http://www.arnobornkamp.nl/
「Scaramouche」
P.モーリス - プロヴァンスの風景
F.シュミット - コペリウスの歌
C.ドビュッシー - ラプソディ
C.ケクラン - 練習曲第2番
J.イベール - 「物語」より
R.ガロワ=モンブラン - 6つの音楽的な練習曲
D.ミヨー - スカラムーシュ
イヴォ・ヤンセン氏とのサクソフォン+ピアノのアルバム。改めて高い技術力と豊かな音楽性に感銘を受ける。過去のアルバムと比べると、音色がずいぶんと落ち着いているように聴こえた。最新のサクソフォンに比較すると若干個性が強く聴こえるかもしれないが、だからこそ飽きずに聴き通してしまう。アルバムタイトルにもなっている「スカラムーシュ」は、須川展也氏の超名録音と真っ向からタメをはっているような…絶対意識しているだろうな、これは(笑)
「Metropolis Berlin 1925-1933」
E.シュルホフ - ホット・ソナタ
P.ヒンデミット - トリオ
P.ヒンデミット - コンチェルト・シュトゥック
A.ブッシュ - 5重奏曲
K.ヴァイル - 組曲「マホガニー市の興隆と没落」
ドイツ産の珍しい作品を集めたアルバム。「コンチェルト・シュトゥック」では弟子のティエス・メレマと共演。ブッシュやヴァイルは、弦楽四重奏との共演となる。フランスの書作品に比べれば作品としての魅力は薄いが、それらの作品を丁寧に現代に伝えようとするボーンカンプ氏の姿勢に感銘を受けた。聴き物は、やはり最後に置かれたヴァイルだろうか。
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