木下直人さんより、いくつかの復刻を送っていただいた(いつもありがとうございます)。少しずつ紹介していきたい。
今回は、丸針ではなく、楕円針を使っている。この形状に正解は無く、聴きながら判断していく、とのこと。この判断と取り扱いは非常に難しいところがあるようだ。
「魅惑のサクソフォーン(邦題)=Les classique du saxophone」は、マスターテープからのCDでも所有しているが、国外原盤のLPからの復刻。聴き比べがとても面白かった。LPからの復刻を聴いていくと、トラックごとの、録音環境の違い(マイクの位置だろうか、音場がトラックごとに違う)が顕著に目立つのに対して、CDを聴くと巧妙に調整され、差異が目立たないようにされているのだ。
このアルバム、聴き流すと「ダニエル・デファイエ氏の気品あふれる演奏」というありふれたものにしかならないが、高い精度で分析的に聴いていくのも一興。"完璧"ともいえるCrest盤と比べると、人間味を感じる場面が多い。そのせいか必ずしも評価が高いアルバムではないが、聴き疲れとは無縁の、気楽に音楽に浸ることができる、という点で気に入っている。
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