第10回サクソフォン交流会が無事終了。事務局よりアナウンスしたとおり、今回の交流会をもってこれまでの形は休止となる。最後の2回は、事務局ほぼノータッチであったが、10回にわたって事務局・アンサンブル参加は皆勤。
「交流会」の名の通り、このイベントを通して実に多くの方と知り合いになれたことが、私にとって最も大きな糧だ。さらに、この出会いをきっかけとして、演奏でご一緒したり、全く別のイベントに誘われたり…ということもあった。私が直接絡んでいない部分でも、交流会をきっかけとして、演奏を一緒に…という話も、様々な場所であったようだ。交流会を超えて枠が拡がるのは、いかにもサクソフォンならでは、という印象を受ける。
また、全く別の側面として「こんな面白い曲があるよ」を、交流会の機会に何度も紹介できたことも嬉しかった。初期のころは、Tsukuba Saxophone Quartetとして、中期は関東サクソフォン連合として、後期はサクソフォン+ピアノのアンサンブルとして…。日本初演だったり、委嘱初演だったりをしたのは以下。
Traditional/Benoit Menut「Trip to Skye」
Keith Emerson/Pete Ford「Trakus」
Juan Luis del Tilo「Tormenta Tango」
Alfred Desenclos「Salve Regina」
Barbara Thompson「Celebration」
小倉大志「星を掴みに出かけた音楽家たち」
関東圏と、それ以外での開催を繰り返していたことも、良かった点だと思う。特に、関東以外での開催の時は、演奏旅行気分でとても楽しかった。地産の美味に舌鼓を打ち、演奏会翌日には観光し…。特に高松は思い出深い。仕事の繁忙期と、私生活の変化(結婚に伴う引越し)が重なり、さらに事務局内部の一部タスク進捗が思わしくなく、事務方として最も苦労したのだった。睡眠時間が足りない中で交流会をなんとか終え、翌日、もぬけの殻のようになったまま、スマホで癒やしスポットを探し、フラフラと琴電に乗り、仏生山温泉に浸かったことを思い出す。その時の風景や、照りつけるような日差しを思い出す。
第2、4、5、6、回は、交流会事務局のマネージャーも務めた。マネージャーとしての私の主な仕事は、業務のデジタル化・システム化・定形化。様々なツールを活用し、業務を人依存にならないよう、システマティックに進められるような整備を行った。また、関東以外での開催の実現(初回が名古屋、次が高松)も大きな仕事だった。
いずれも素晴らしい事務局メンバー、素晴らしい現地協力団体メンバーと仕事を進められたことが、今でも印象に残っている。名古屋と高松の開催の際には、単身、自腹切って現地へ飛び、協力要請を行った。ひと月に一度の進捗会議では、仕事終わりに手弁当で集まって、お酒を飲まずに10時、11時まで課題解決の話し合いをするのだ。できなかったことは、事務局のタスク削減と新規事務局メンバー定着化(第10回まで尾を引いた…)。
いったん現在の交流会の形が打ち止めとなるのは、事務局メンバーの私生活変化に伴い、これまでほど事務局の仕事に時間を割けなくなったことが、大きな理由。事務局メンバーの入れ替わり(若返り)を目指したかったのだが、定着率が悪く、叶わぬままだった。
いったん立ち止まって、事務局の方々と、これからの在り方を考えたいところ。サクソフォン交流会は「目的」の定義が極めて明確なので、それに沿った形で、今後も(機会があれば)何か楽しそうなことを成していけば良いのかなと思っているが、さて。
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