2016/03/28

The 11th Saxcherzet Concert(2/7)

【The 11th Saxcherzet Concert】
出演:冨岡和男、池上政人、岩本伸一、大和田雅洋、宗貞啓二、原ひとみ、平野公崇、大城正司、成田徹、二宮和弘、大貫比佐志、原博巳、大石将紀、有村純親、松井宏幸、江川良子、國末貞二、貝沼拓実、林田祐和、田村真寛、田中拓也
日時:2016年2月7日(日曜)15:00開演
会場:洗足学園 前田ホール
プログラム:
J.シュトラウス/圓田勇一 - 喜歌劇「こうもり」序曲
J.P.ブーニョ - 四重奏のための小品より
A.ピアソラ/啼鵬 - ブエノスアイレスの冬
長生淳 - パガニーニ・ロスト
平野公崇編 - 和樂
平野公崇&田中拓也編 - 津軽じょんがら節
平野公崇編 - てぃんさぐぬ歌
G.F.ヘンデル - 涙の起源
J.S.バッハ - G線上のアリア
G.カッチーニ - アヴェ・マリア
P.マスカーニ - カヴァレリア・ルスティカーナ
G.プッチーニ - 歌劇「トゥーランドット」より誰も寝てはならぬ
M.ラヴェル/金井宏光 - ラ・ヴァルス

第1回のコンサートから、何度か聴いたが、そのたびに出演者が増え、プログラムも挑戦的になり、ついにはCDレコーディングも行い…と、活動の幅を広げている。やはり、サクソフォンであろうと何であろうと、「先生ができないことを生徒に要求する」のはおかしいわけで、講師陣がこういったコンサートを定期的に開くこと、それ自体がとても意義深いことだと思うのだ。

毎年、非常に短期間のリハーサルだというが、出てくる音楽は自発性に満ち溢れた素晴らしいものだ。なかなか聴く機会のないブーニョや、有名すぎて逆に聴く機会のない「ブエノスアイレスの冬」、準ブルーオーロラ的メンバーによるブルーオーロラのレパートリーなど、挙げていけばきりがない。

その中にあって、冨岡氏がソプラノを担当し、奥様の冨岡英子氏がピアノを弾いたトリオは、圧巻の印象を残した。その2名を中心に、テナーが大和田氏→原ひとみ氏&江川氏→貝沼氏→大城先生→岩本氏と交代するような、トリオ編成を基本とする形での演奏。一音が占める存在感は、サクソフォンの酸いも甘いも知り尽くした冨岡氏ならではだった。この演奏を聴けただけでも、大いなる価値があった、というものだろう。サクスケルツェットは、冨岡氏の退官もあり、これで最後かもという話をちらちら耳にしたが…実際の所どうなのだろうか。

残念ながら、所用により「ラ・ヴァルス」は聴けずに退散。

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