2006/02/16

デファイエの録音!

ダニエル・デファイエ演奏の貴重な録音を、幾つかお貸し頂いた。録音状態がまちまちなので、おそらくテープに録音されたものを所有者がMDにおこしたのだろう。以下のうちリヴィエ「小協奏曲」、トマジ「協奏曲」、デュボワ「5つの性格的小品」は存在すら知らなかった…本物かどうかの裏づけは取れていない。

オーケストラとの録音では、イベール「室内協奏曲(Epic モノラル)」、リヴィエ「サクソフォンとトランペットのための二重協奏曲(RTF-Barclay)」、リュエフ「小協奏曲(不明 モノラル)」、リヴィエ「小協奏曲(不明 モノラル)」、トマジ「協奏曲(不明 モノラル)」、ドビュッシー「ラプソディ(ERATO)」。独奏+ピアノでは、ブートリー「ディヴェルティメント(Crest)」、ガロワ=モンブラン「6つの音楽的練習曲(Crest)」、パスカル「ソナティヌ(Crest?)」、リュエフ「無伴奏ソナタ(Crest)」、デュボワ「5つの性格的小品(EMI?)」。

リヴィエ「二重協奏曲」やCrest盤の録音などは比較的状態も良く、演奏も素晴らしい!これらの録音が復刻されないのが不思議なくらいである。今の時代にあってもなかなかこれだけの録音は出てきていない…。発売された当時は、さぞかし鮮烈な印象を与えるLPだったのだろうな。同時代のサクソフォニストたちの影が薄いのも納得できる。

デファイエの、後の時代に残した影響力というのは計り知れないものだ。彼が残した録音は比較的少ない(こちら→http://www.adolphesax.com/Html/Deffayet/deffayetingl.htm)が、そのほとんどのレパートリーが現在数多く演奏されていたり、録音が幻の(入手至難な)お手本とされていたりするのは驚くべきことだと思う。叶わぬこととはいえ、こうした過去の巨匠の実際の音を生で聴いてみたかったな…例えば川崎でのコングレスのとき私はまだ三歳でしたからねぇ。

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