ベルギー・ブリュッセル市を拠点とする音楽団体"Ictus"の演奏する、フィリップ・グラス「浜辺のアインシュタイン」の録音。2018年11月2日のライヴ収録で、団体としての初演の模様。
フィリップ・グラス・アンサンブルの演奏とは違ったアプローチであるが、ライヴ全曲ならではの、有無を言わさず突き進むパワー、初演ならではの勢いがとても面白い。楽器編成や繰り返し、テンポもかなり違うので、(良く知られているように、自由度がかなり高い。グラス本人が参加した録音ですら、楽譜通りではない)その違いを楽しむのも面白い。
Act4からKnee Play5に向けての盛り上がり(時々破綻しそうになるほど)、そして最後の天上の音楽のような美しさは凄いですよ。奏者はとんでもないことになっていると思うが。
この録音では、現在ベルギーで活躍する日本人奏者である伊藤あさぎさんがサクソフォンを担当しており、いろいろと教えていただいた。ソロ・サクソフォン(ソプラノ&アルト)が伊藤あさぎさん、それ以外を同団体のクラリネット奏者の方が担当しているとのこと。なんと、冒頭の数を発言しているのもあさぎさんとのことで、驚き。
団体の公式ページにあるように、2026年にも再び同作品を携えてヨーロッパツアーを敢行するとのことだが、その時にはNele Tiebout氏も参加するそうだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿