ツイッター上でU(S)氏が、「弦楽とピアノのための五重奏曲」の録音について言及されているものを見つけ、「まさか他にないよな…」と軽い気持ちで検索してみたところ、出てくるわ出てくるわ、聴きたかった作品のオンパレード。ぜひ多くの方に聴いていただきたい。
特に嬉しかったのが「交響曲」で、存在+タイトルだけ何年にもわたり知識として持っていたが、どんな作品なのか気になりすぎて、今年頭にスコアをレンタルしたのだった。楽譜だけで音は鳴らせないので、MIDIで打ち込んでみるか…と思案していたところに、まさかの本家フランスのオーケストラの録音の存在が発覚し、嬉々として聴いた。とにかく、名曲。ダイナミックな音楽の流れと、緻密さの同居(解像度の低いモノラル録音では"緻密さ"は聞き取りづらいが‥)。蘇演を望む!
「レクイエム」は、オルガン版の録音はいくつか存在しているが、オーケストラ版だと違った空気感が漂う。これはぜひ実演で接してみたい(ただし、この録音は演奏技術的にはいまいちか)。
ダークホースで、録音がすでに多く存在しているものの、まさかのモーリス・アンドレ演奏の「祈祷、呪詛、踊り」。歴史上最も輝かしく、破天荒なトランペットによる同曲の解釈。オービエによる演奏他、広く聴かれている録音を吹き飛ばすようなパワーに満ち溢れた演奏だ。知られていなかったのが「交響曲」並にもったいない。こちらもぜひ一聴を。
「交響曲 Symphonie」
Eugene Bigot指揮 フランス国立放送管弦楽団
「ピアノ五重奏曲 Quintette pour codes et piano」
Marie Therese de Bosse Quintet
「レクイエム Requiem」
Nicholas Koye指揮St. Mary Magdalene Music Society Orchestra/Chorus
「祈祷、呪詛、踊り Incantation, therene et danse」
Eugene Bigot指揮 フランス国立放送管弦楽団
トランペット:モーリス・アンドレ Maurice André
「Trois vœux」
演奏者不明