2011/09/15

Fabrice Moretti plays Gotkovsky etc. (音だけ) on YouTube

ファブリス・モレティ Fabrice Moretti氏といえば、ダニエル・デファイエ最後の弟子の一人であり、パリ国立高等音楽院を審査員特別賞を受賞して卒業したサクソフォン史上たった2人のうちの1人(もう一人は、なんとジャン=マリー・ロンデックスだ!)であり、現在ベルリオーズ音楽院の教授であり、第1回のアドルフ・サックス国際コンクールの第3位入賞者であり、ビュッフェ・クランポンのテスターであり…と、まあ書き並べてみるだけでもとんでもなく輝かしい経歴の持ち主であることがわかる。

服部吉之先生と親交が深く(初めてフランスで会ったとき、まだモレティ氏は14歳だったそうだ)たびたび来日したり、レコーディングを日本で行ったりしている。CDも何枚か持っているし、コンサートを聴きに行ったこともある。これまでにモレティ氏について取り上げた記事は、下記の7つ…けっこう多い。

2006年の来日リサイタルについて
2007年の来日リサイタルについて
ダニエル・デファイエの生徒として
モレティ氏参加のヴェローヌ作品集
服部吉之先生のアルバムにゲスト出演
モレティ氏のアルバム「SONATA!」について
リュエフのソナタ名録音

そのモレティ氏が、ゴトコフスキーやクレストンを吹きまくっている演奏をYouTubeで見つけた。残念ながら、映像はなく音だけであるが…。しかし、まずは次の演奏を再生してみてほしい。

イダ・ゴトコフスキー「ブリヤンス」第4楽章


Dorotea Ceiというピアニストとの共演。とにかく速い!ぶっ飛び系で、ところどころミスも散見されるが、音を煌めかせながら目にも留まらぬ速さでフレーズを畳み掛ける。この録音は2002年の録音とのことだが、もしかしたらこれを超える演奏をできる奏者は、2011年現在でもほとんどいないかもしれない。この衝撃は、ダニエル・デファイエ氏や雲井雅人氏が演奏する「ブリヤンス」を聴いたとき以来かもしれない。

他の演奏へのリンクも、下記に用意した。どれも楽しい。
ドビュッシー「月の光」
リュリ「優しい歌とクーラント」
クレストン「ソナタ」第3楽章
ゴトコフスキー「ブリヤンス」第1,2楽章
ゴトコフスキー「ブリヤンス」第3楽章
ゴトコフスキー「ブリヤンス」第4楽章

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