アルトサクソフォンのための「ソナタ」で有名な、ロバート・ムチンスキー氏が逝去したそうだ。合掌…。
「ソナタ」は、けっこう好きだ。Andante MaestosoとAllegro Energicoの2つの楽章から成るコンパクトな作品で、とにかくどちらの楽章も第2主題がカッコいいんだよなあ。
Wikipedia上の経歴を、簡単に訳してみる。
ムチンスキー氏は、シカゴに1929年に生まれた。DePaul大学で、アレクサンドル・チェレプニンに作曲を、Walter Knupferにピアノを師事。ピアノの演奏で、1950年に学士号を、1952年に修士号を得ている。1958年、29歳のときに、カーネギーホールで自作のピアノ作品を演奏して、楽壇にデビューした。その後、徐々に国内外に作曲でも認知されるようになり、管弦楽作品が数多くのオーケストラで演奏された。教育者としては、DePaul大学、ルーズヴェルト大学、アリゾナ州立大学で、それぞれ教鞭をとった。
彼の音楽は、次のように評されることもあるという。「ムチンスキーの音楽は、アーロン・コープランドの音楽のように非常にメロディアスで、かつアメリカのバルトークのように非常にリズミックで打楽器的だ。この2つの(ある意味)相反する組み合わせに、ジャズのハーモニーを加えて出来上がるのが、ムチンスキーの作品スタイルだ」
ムチンスキーがサクソフォンのために書いた作品は、次の3つ。ソナタと協奏曲は、Trent Kynaston氏に捧げられている。Fuzzetteという作品は、ナレーションとフルート、アルトサックス、ピアノのために書かれており、曲の内容や、そもそもの作曲動機が気になる…。
Fuzzette - The Tarantula(1962)
Sonata, Op.29(1970)
Concerto, Op.41(1981)
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