2022/06/12

シャポシュニコワ演奏の湯山昭「ディヴェルティメント」

ロシア近現代サクソフォン界における最も偉大な教育者の一人であるマルガリータ・シャポシュニコワ氏。ジャン=マリ・ロンデックス氏のロシアツアーに感化され、その後グネーシン音楽学校で教鞭をとり、セルゲイ・コレゾフ、ニキータ・ツィミンといった現代サクソフォン界の俊英達を数多く輩出した。

演奏者としても数多くの録音を残しており、極めて密度の高い、輝かしいセルマー・サウンド、そして驚くほどのブロウっぷりにより、諸々の作品の「新たな解釈」とも言えるような演奏の宝庫なのだが、その中でも最も印象深いのがこの録音。マリンバとアルトサクソフォンのための湯山昭「ディヴェルティメント」の演奏。どのような経緯かは分からないが、ピアノアレンジであり、しかも9分程度で一気に演奏している、強烈な録音だ。ジョン・ハール氏や渡辺貞夫氏の演奏しか知らない方におかれては、ぜひご一聴を。

ロシアで最も利用されているSNS:VKの、「≡ САКС - АКАДЕМИЯ ≡」というコミュニティのサウンド置き場に置いてある録音で、かなり昔から知っているものだが、関係者がYouTubeにアップしてくれたようで、容易に聴けるようになった。



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