2022/06/15

ゴトコフスキーの両親の意外な経歴

引き続き、David Michael Wacyk著「POWERFUL STRUCTURES: THE WIND MUSIC OF IDA GOTKOVSKY IN THEORY AND PRACTICE」より。

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イダの父、ジャック・ゴトコフスキーは、革命が起きた1917年頃にロシアから移住してきた。一家は家を建てて、アティスモン(パリ南郊)に居を構えた。その後、ジャックは卓越したヴァイオリニストとしての地位を確立し、クリスティーヌ・ジャンヌ・エリアセン(クリスティーヌ・ゴトコフスキー)と出会い、1927年に結婚する。ジャックとクリスティーヌは、第二次世界大戦中、レジスタンスの戦士として活躍、その活動は子供たちにも及び、自宅周辺の野原で撃墜された連合国空軍兵士の居場所を突き止めるのに貢献した。バックマスターレジスタンス(スパイ組織)のメンバーとしての活動により、二人は軍人レジオン・ドヌール勲章を授与された。

イダ=ローズ・エスター・ゴトコフスキーは、1933年8月26日、フランス北部のカレーで生まれた。ゴトコフスキー家には、音楽があふれていた。父親はヴァイオリニスト(特に有名な Quatuor Loewenguth)、母親はピアニスト(イダも)、兄のイヴァール、アレクシス、ブルーノはそれぞれピアノ、チェロ、クラリネットを演奏し、妹のネルは父親を手本に、やがて国際的名声を得て才能あるヴァイオリニストとして活躍していくことになる。イダは「私の子ども時代は音楽に囲まれていました」「父はヴァイオリニストで、私たちにいつもみんなで歌うように勧めてくれました」と振り返る。

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父のジャック・ゴトコフスキーが参加したQuatuor Loewenguthの写真。

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