2011/11/21

Ma meets Madeleine Isaksson

フィリップ・アントルモンが独奏を弾いたジョリヴェの「ピアノ協奏曲」初めて聴いた!感動!

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21世紀に入ってリリースされた最高の室内楽のCDは、Ma Ensembleの「Ma(Nytorp 0001)」だと思っている。そのMa Ensembleだが、このNytorp以外の録音を知らなかったのだが、Phono SueciaレーベルにMadeleine Isakssonの作品を吹き込んだCDを見つけた。

「Madeleine Isaksson - Failles(Phono Suecia PSCD 134)」というアルバムで、一枚まるまるMadeleine Isakssonの作品集となっている。Madeleine Isakssonは、1956年ウェーデン生まれ、ストックホルムの王立音楽院出身の女流作曲家である。ブライアン・ファーニホウ、ヤニス・クセナキス、モートン・フェルドマンといった作曲家たちに影響を受けながら、独自の活動を展開したそうだ。彼女がMa Ensembleに曲を提供した経緯についてはよく判らなかったのだが、ともかくMa Ensembleの演奏を聴けるというだけで盲目的になってしまう。

一曲取り上げるならば、やはりサクソフォン(もちろん、クリステル・ヨンソン Christer Johnssonだ!)が参加した「Inné」であろう。いくつもの音の彩が複雑に絡みあって、まるで植物の成長するさまを音で表現したかのようだ。ストラヴィンスキーの「春の祭典」の第1楽章の冒頭を思い出した。アルバムとしての完成度は、さすがにNytorpのそれには及ばないものの、高水準の演奏であることに間違いはない。Amazonなどからも買えるので、興味ある方はどうぞ(→Madeleine Isaksson - Failles

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