2011/09/03

Hollywood Saxophone Quartet "Warm Winds"

NHK_PRの「セプテン へ(゚∀゚へ)バァー」がツボなのでした。
ドゥユーリメン へ(゚∀゚へ)バァー♪

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以前ブログでご紹介した、Hollywood Saxophone QuartetのLP。島根県のF様からお送りいただいた、これが2枚目である。「WARM WINDS(Liberty Records, Inc. LRP3047)」というタイトルで、HollywoodSQに献呈された、サクソフォン四重奏のためのオリジナル作品が2つ収録されている。

Lyle "Spud" Murphyという作曲家の「Warm Winds」は、世界中に吹く"風"を題材にした作品である。"風"は、その土地々々にオリジナルなものであるが、地域・文化を超えて空気が運ばれる現象だ。その通りに、なんとなく地域ごとの音楽素材を、ハイブリッドに各楽章(第1楽章:Sirocco, 第2楽章:Chinook, 第3楽章:Khamsin, 第4楽章:Monsoon)に組み込んでいるような印象を受ける。着想としても面白いし、実際に出来上がっている音楽も、これまたよく書かれているものである。ちょっとエスニックな響きと、厳格なクラシックの語法。

2曲目の「Gold Rush Suite」は、Jack Marshallという作曲家の手によるもの。こちらは、アメリカ・カリフォルニアのゴールドラッシュ時代(1850年代)に流行った曲を、クラシカルな語法で再構築したもの。単純なメロディの引用ではないため、テクニカルな部分も楽しむことができる。以下の7楽章からなる組曲。

Sweet Betsy from Pike
The Days of '49
California Stage Coach
Used Up Man
What was Your Name in the States
Lousy Miner
"Joe Bowers" and "California Bank Robbers"

明るいメロディの中にも、なんとなく悲哀を感じさせる雰囲気が混ざっていて、聴いていてなんとも言えない気持ちになる。特にこちらの作品には、HollywoodSQの演奏スタイル…暖かな音色と確固たる技術、そして歌心…がマッチする。

どちらの曲も、なかなかの佳曲と感じるが、こんにちあまり演奏されていないのは不思議。少なくとも、後者に関してはEditions Robert Martinから出版されていることがロンデックスの目録より確認できたのだが…。

そういえば、このLPの復刻盤、いっしょにジャケット写真もつけてもらったのだが、なんだかその絵がツボだった。乾燥した草原?で踊る白いドレスの女性。これまであまり見たことがないデザインに惹かれる。

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