2010/08/18

第23回サクソフォーン発表会

聴きに伺ったのは初めてだったが、とても良かった!今後、聴きに行くのが毎年恒例となりそうだ。

【第23回サクソフォーン発表会】
出演:かつての須川展也門下生のみなさまと、関係者
日時:2010年8月17日(火曜)18:20開演
会場:川口リリア・音楽ホール
プログラム:
L.アンダーソン - トランペット吹きの子守唄
A.ピアソラ - タンゴの歴史より
A.ピアソラ - タンゴの歴史より
M.ブルッフ - 8つの小品より
V.ダンディ - コラール・ヴァリエ
E.ナザレス/伊藤康英 - ブラジル風組曲
R.シューマン - 幻想小曲集
C.ケックラン - 練習曲集より
P.M.デュボワ - 6つのカプリスより
J.S.バッハ - フーガの技法よりコントラプンクトゥス9番(浜松サクソフォン倶楽部)
菅野よう子 - Strange Grass Hopper(浜松サクソフォン倶楽部)
啼鵬 - モダン・チャルダッシュ(Le Revoir SQ)
本多俊之 - 陽だまり(Le Revoir SQ&須川展也)
J.ブラームス - ソナタ第2番より第2,3楽章(新井靖志&小柳美奈子)
長生淳 - パガニーニ・ロスト(YaS-375)
コブクロ - 蕾(YaS-375)
P.スウェルツ - ウズメの踊り(須川展也&小柳美奈子)
J.S.バッハ - G線上のアリア(須川展也&小柳美奈子)

そもそものこの発表会が何なのかということについては、須川氏が自身の演奏の前に説明していた。須川氏が大学を卒業してまもない頃、東京大学と埼玉大学へサクソフォンパートのレッスンに行っていたそうなのだが、そのうちにパートレッスンがソロのレッスンとなり、ソロレッスンが充実していくにしたがって、発表会やろう、というこになり…その一連の経緯が第1回(1985/4/21)開催の動機となった、とのことだ。須川氏の仕事が忙しくなって、アマチュアへのレッスンをすることができなくなっても、発表会だけはずっと続いているのだとか。

当日は仕事を終えるのに少し時間がかかり、また東京を南から北まで横断しなければいけない会場の遠さもあり、第1部最後の方の演奏のときにギリギリ駆け込んだ。アマチュアの皆さんのソロ…どなたの演奏も選曲も三者三様といった感じなのだが、それぞれの方に「ここは!」というこだわりが感じられる。こんなに大きい会場なのに、ぐっと引き込まれて演奏者の姿がずいぶんと大きく見えたのだった。

スペシャルステージは、まず新井靖志氏。ブラームスの「ソナタ」をアルトで、という選曲にも驚き。ソロを聴いたのは、地元の高校選抜バンドへ客演して、ロナルド・ビンジの「協奏曲」を吹いているのを聴いて以来だった。第2楽章の集中力とフレージング、見事だったなあ。YaS-375(山田忠臣氏、國末貞仁氏、小柳美奈子氏)のトリオは、須川氏とケネス・チェ氏の演奏でも有名な「パガニーニ・ロスト」と、肩の力を抜いて「蕾」を。「パガニーニ・ロスト」はライヴで聴くと緊張感があっていいですね。11月にはオペラシティのリサイタルもあるようで、聴きに行けると良いな。私が大好きな「オリエンタル」を取り上げるとのこと。

オオトリは、やはり須川氏。「ウズメの踊り」を聴いたのも、いつ以来になるだろうか。大半の方がご存知のように、フィンガリングとフラジオの総合商社のような曲だが、高い技術に聴き手を惹きつけるプレイはさすが!の貫禄を感じさせるものだった。アマチュアサックス吹きにとっては、神様のような雲の上の存在だけれど、お高くとまろうとするような感じを受けないのが不思議だ。きちんとしたリサイタルも聴いてみたいが、東京でそんな機会がないだろうか…。

終演後は、ちゃっかり?打ち上げにも参加させていただいて、ここでもまた久々の出会いや、新しい出会いがあった。楽器で繋がっていけるって、素敵ですね。ありがとうございました。

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