2010/08/19

須川展也氏が考えていること

サクソフォーン発表会の打ち上げの席におじゃましたときに、須川氏とちょっとだけ話す(とは言わないな、あの状態は(苦笑)離れたところで話を傾聴していただけ)機会があって、アマチュアの活動について、須川氏が考えていること・目指すことを伺うことができた。

一言で言えば、敷居を低くサクソフォンを広めていきたい、というポリシーがあるそうだ。

須川氏のあの日本全国に展開するアクティブな活動も、その考えに基づいたものだと考えれば、なるほどと納得がいく。自身の活動の多くの時間を、日本のサクソフォン界の裾野を広げるために割いている姿勢には、恐れ入る。逆に、雲の上の人のような(個人的なイメージです)須川氏が、そんなことを考えてくれているなんて、嬉しいじゃないですか。

そういえば、私自身だって、一番最初に聴いたプロフェッショナルのサクソフォン奏者の演奏は、地元の高校バンドと須川氏が共演するアンリ・トマジの「協奏曲」だったし、一番最初に聴いたプロフェッショナルの四重奏は、トルヴェール・クヮルテット演奏のウジェーヌ・ボザ「アンダンテとスケルツォ」であった。普段は、サクソフォンの演奏なんかないような田舎の出来事である。

須川氏がいなかったら、日本のサクソフォン人口はどの位変わっていただろうか。私もサクソフォンを続けていたかどうかわからないし、やっぱり日本のサクソフォン界が須川氏に負っている部分というのは大きいのだなあと、改めて感じいった次第。

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