杉原真人さんより、Northshore Saxophone Trioの録音を送っていただいた。
Christian Lauba - Ars (2sax)
たかの舞俐 - Jungibility (pf)
William Karlins - Introduction and Passacaglia (2sax, pf)
たかの舞俐 - LigAlien I & IV (2sax, pf)
の四曲で、2月にNorthshore Saxophone Trioが来日して行われる演奏会のプログラムに近いものだ。杉原さんには、感謝申し上げる次第。
ロバのアルスは有名だが、たかの舞俐という作曲家(ウェブページはこちら、mckenさんありがとうございます→http://www.maritakano.com/)の、「Jungibility」とか「LigAlien」という作品は初耳。そして、「Music for Tenor Saxophone」で有名なウィリアム・カーリンズの「Introduction and Passacaglia」という作品は、初めて耳にした。
1990年にポール・ブロディとウィリアム・ストリート(二人ともロンデックスにゆかりが深い…)に捧げられたというカーリンズの作品は、実に渋い!全体のがっちりした構成感はさすがだが、それ以上に聴きどころも多数用意されている。最後の3分くらいの音の厚みで、耳が飽和しそうになった。アルトサクソフォンとテナーサクソフォンのための作品のようであるが、お二人の演奏の、冒頭部の心持ち怪しいユニゾンの音色が非常に印象的である。
たかの舞俐氏の両作品は、大変面白く聴いた。スタイルとしては、ロックか民族音楽あたりの鋭角的なリズムの上に、走句やさまざまなモードを重ねて音響を構築していく、といった風である。響きとしてはかなり鋭いが、とてもかっこよく、一気に聴きとおしてしまった。ときどき日本のペンタトニックっぽいモードも現れたりして楽しい。Northshore Saxophone Trioの面々は、これらの楽曲をかなりアグレッシヴにこなしていく。表現のレンジは非常に幅広く、それをガッチリと支える技術力も最高だ。圧巻は「LigAlien IV」の最終部!これはぜひライヴで聴いてみたいなあ。この怒涛の雰囲気は、Perry Goldsteinあたりの作品にも通じる雰囲気がある…かな?
もう見られてるかもしれませんが、たかのさんのURLを貼っておきますね。
返信削除http://www.maritakano.com/
私もこれから聴きます。
> mckenさん
返信削除おお!ありがとうございます!ウェブページがあるんですね、知らなかった…。さっそく記事内に追加させていただきます。