2022/11/26

木下直人さんより(オネゲルの小組曲)

Le Chant du Mode 519という型番の、珍しい盤の復刻を木下さんから頂戴した。任意編成で演奏される3種の編成のためのアルテュール・オネゲル「小組曲」という作品の録音。第1曲は独奏楽器+ピアノ、第2曲は独奏楽器のデュオ、第3曲は2つの独奏楽器とピアノのトリオ、というもので、本来は、フルートで演奏されることが多いようだ。

この復刻録音では、第1曲がサクソフォンとピアノで演奏されており、サクソフォンはフェルナン・ロンム Fernand Lhomme氏が参加。ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団黄金期を支えた奏者の一人である。第2曲には、同じくギャルドのマルセル・モイーズ、そして息子のルイ・モイーズの名が連なる。

シンプルなメロディを、神妙に、かつ、美しく奏でるロンム氏のサクソフォンが、染み入る。1936年にミュールの後任としてアルト・サクソフォン主席となり、1962年まで在籍した(ロンム氏は、1961年のギャルド来日公演にも参加している)。クランポンのテスターをしていた、との記録もある。

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