2022/10/16

なにわ《オーケストラル》ウィンズの「エルサレム讃歌」

私的に好きな吹奏楽曲のひとつ、アルフレッド・リード「エルサレム讃歌」について、おすすめいただいたCDをいくつか購入したので、順に紹介していく。

なにわ《オーケストラル》ウィンズ2014のライヴ録音。丸谷明夫氏の指揮の下、関西方面のオーケストラ奏者が一同に会してのスペシャル吹奏楽団。丸谷氏のカラーが極めて良く出ており、音運びや構成などから、淀工の種々の演奏のエコーを感じる。緩徐部での歌い方の、ソリスティックな響きと統制の取れた響きの、極めて絶妙なバランス感覚が聴きもの(ソリストの潜在能力の高さ!)。そして、最終部での劇的なクライマックスと聴衆の興奮。

ライヴ録音ながら、極めて精度の高い演奏は、さすがオーケストラ奏者、といったところか。中間部のソプラノサクソフォン独奏は、雲井雅人氏(の可能性が高い)とのこと。聴いたことのない空気感の演奏。

録音は、主環境(モニタースピーカー)で聴いても、イヤフォンで聴いても、音場がやや遠く、各楽器の分離を聴き取ることが難しく、細かいポリフォニックな響きが重畳されて、ややモノトーンっぽく聴こえてしまうのが残念。

サクソフォンの布陣は、岩田端和子、雲井雅人、佐藤渉、陣内亜紀子、西尾貴浩、林田和之、平田洋子、前田幸弘(敬称略)。

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