2022/09/04

ブランフォード・マルサリスのイベールのカデンツァ

ジャズ・サクソフォン奏者であるブランフォード・マルサリス氏の、クラシック方面での多岐にわたる活動は有名だが、最も知られているのはソニーミュージックから出版されているアルバム「クリエイション」だろう。ミヨー「スカラムーシュ」「世界の創造」、イベール「コンチェルティーノ・ダ・カメラ」他、クラシック界の有名作品を、オルフェウス室内管弦楽団とともにたっぷりと収録している。

このアルバムの中のハイライトは、イベールの「コンチェルティーノ」のカデンツァだろう。初めて聴いた時は驚いたもので、オリジナルの原型を留めずに自由な無伴奏アドリブを長時間にわたって展開している。

カデンツァの分析を、James Matthew氏が「Extemporizing Reawakened...」というタイトルの論文にまとめており、付録として同カデンツァを採譜した楽譜を掲載している。


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