2022/09/17

ギャルド送別パーティへの招待状(1961年)

1961年11月17日のギャルド帰国に先立ち、朝日新聞社長村山長挙邸で開かれた、送別パーティの招待状(画像はクリックして拡大)。ポラン氏のプライベートコレクションより。

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拝啓 秋冷の候益々御清祥慶賀の至りに存じます。

さて、ルーブルを中心とするフランス美術展の開催を記念して来日したギャルド・レピュブリケーヌ交響吹奏楽団は、来たる十七日夜帰国しますので、左記により送別パーティーを開きたく存じます。ぜひご出席くださるようお願いいたします。

敬具

昭和三十六年十一月 朝日新聞社
社長 村山長挙
とき 十六日(木)午後七時から
ところ 村山長挙宅(港区麻布市兵衛町一ノ一六)

なお、当日は野外のガーデン・パーティーですので、オーバーコートをお召しのまま会場へお出ください。

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杉並公会堂における「ファランドール」「牧神」「ディオニュソス」他の、奇跡のセッション録音(リンク先はバンドパワーのサイト)は有名だが、まさにその夜のイベントだった。(2022/9/18追記)そのセッションについて、木下直人さんが多くの貴重なコメントを書いてくださっている。ぜひコメント欄もご覧いただきたい。



4 件のコメント:

  1. 日本での録音は、当時の東芝音楽工業が有楽町の朝日新聞社内にあって、いち早くギャルド来日の情報を得られたこと。
    東芝がEMI系列で、ギャルドが主に仏コロンビアからレコードを発売していて交渉がやり易かったことがあって実現したと思われます。

    ギャルドの招聘は朝日新聞社の歴史上最大の記念碑的行事だったと個人的に評価してます。

    学生時代に朝日講堂で「スペイン語コンテスト」があって行ったことがあります。

    ここで管楽5重奏団とサックスのブーンのクリニックが行われたのかと感慨無量でした。1968年か9年の事です。
    当時のギャルド招聘の資料は築地移転の際に大方失われたようです。

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  2. 村山長挙氏の功績のひとつとして、ルーブル美術展招聘~ギャルド招聘は必ず語られますね。東芝での実現のワケも納得です。バンドパワーの記事を読むと、録音に至るまではかなり綱渡り(どころか、要求したマーチのうち2曲はすっぽかされた)だったようですが、もともと要求に無かった「ファランドール」「牧神」「ディオニュソス」が実現したことは僥倖でした。

    旧朝日新聞社講堂行かれたことあるんですね。最近は、ソニーで開かれたのコンサートの場所も気になっています(こちらは秋山氏の関係で実現したのだと思っています)。

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  3. 録音の依頼は来日前にされており、日本のマーチ8曲と、得意な曲で30センチ盤の片面に収まる曲目という事でした。

    3曲はそういう訳でブランが選び、8曲のマーチは楽譜も先方に送ってあり、返事が無いので再度送ったそうです。
    2曲がカットされたのは「つまらない」と言ってやめたとかの記事もありましたが、真相はタイムアップだったのです。

    ホールを借りていた約束の5時になったので、続けられなかったのです。

    マイクもワンポイントだったなどと言う記事がありましたが、数本使用しています。

    録音が悪いとかの意見もあるのですが、録音を残してくれただけで大満足です。

    東芝の関係者に感謝です。特に牧神の午後は絶品です。

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  4. タイムアップだったのですね。バンドパワーの記事とは真相は違うようですね。
    マイクの件も、よく言われている話とだいぶ違うようで、驚きました。

    「牧神」の、当時のフランスの一流オーケストラと比肩する技巧・音色、そして何よりその空気感は、奇跡的なものです。

    個人的思いですと、高校生の時分(2001~2年頃…)に何十回と聴き、刷り込まれた「ディオニュソス」…当時世界最強にして今なおスタンダードで在り続けるその演奏は、いつ聴いても新鮮に響きます。

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