2016/09/10

第56回東京都吹奏楽コンクールの本選を聴きに

府中の森芸術劇場で開催された第56回東京都吹奏楽コンクールを聴きに伺った。昼間の府中の森芸術劇場に行くのは初めてかも。何となく府中本町から徒歩で向かった、地図の印象よりずっと遠く、日差しが照る中を汗だくになりながら歩く羽目になったのだった。

2団体(デアクライス・ブラスオルケスターと東京隆生吹奏楽団)しか聴けなかったのだが、非常に高い技術・音楽性を持った演奏で、まさに"競り合い"という印象を受けた。地固めがしっかりできており、その上の+10%の部分に指揮者の曲作りやソロの出来栄えが乗って勝敗を決する、ということなのだろう。敢えて言葉で表すならば…「課題曲では大編成ながら端正な音楽作りを心がけ、自由曲では一転、ダイナミックな音作りと高レベルな独奏で聴衆を魅了したデアクライス」「課題曲・自由曲とも、引き締まり良く制御されたアタック/リリースを武器に、カチッとした印象を残し、自由曲では楽曲のパワー面の不利さ(デアクライスの選曲に比して)を見事に補った東京隆生」といったところだろうか。

個人的には、デアクライス≦東京隆生に聴こえたのだが、もはやここまで来れば好みの問題だ。また、会場との相性など、演奏以外の要素が及ぼす影響も(接戦の場においては)大きいことだろう。他の団体は聴けなかったのだが、どのような演奏を繰り広げたのか…うーん、最初から聴けばまた印象も違ったのかもしれないが。

終わってみれば、聴いた2団体が偶然にも職場・一般部門の金賞&代表権を同点で勝ち取り、全国大会へと進むことになった。ところで、妻がデアクライス・ブラスオルケスターに乗っており、彼女としては"初の全国大会出場"となる。ここ最近の毎週末の練習は大変そうだったが、良い結果が出て実にめでたいことだ。全国大会は10月30日、石川県金沢市。少々遠いが、せっかくの機会なので聴きに行こうかなと思っているところ。

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