2015/07/30

TSQヨーロッパ演奏旅行2015(7日目:大使館で演奏)

7/16、在ベルギー日本国大使館広報文化センターでの演奏の日。

5月に「The Works for Saxophones by Japanese Composers」というタイトルで在ベルギー日本国大使館広報文化センター宛てに文化事業を申請し、受理。日本とベルギーの芸術交流深化に寄与するべく、日本人作曲家が、ベルギー産の楽器(サクソフォン)のためにどのような作品を書いているかを海外に紹介する…という目的で、共催事業として演奏会を開催した。本コンサートで取り上げた作曲家は5名。日本の若手作曲家から、朝日作曲賞受賞の旭井翔一と、スタジオミュージシャンとして活躍する大嵜慶子、フランスでジャズを学ぶ小倉大志の作品を、それぞれ演奏した。また、ベテラン作曲家として、少々異ジャンルではあるが、久石譲、武満徹の作品も取り上げた。

大使館の、公報文化班の担当のU様は、3年前にもお世話になっており、いろいろとアドバイス等も受けながら準備を進めることができた。また、宣伝に関してはかなり大使館が力になってくださった(なんと満席!60名ものお客様が!)。

ということで、まずは朝、ホテル周辺のパン屋さんで朝食を採る。微妙に風が冷たい。朝食後、諸々準備して、バスで大使館方面へ。途中、バスが向かっている方向が違うなあと思ったら、なんと移転前の大使館方面に向かっていたのだった。とりあえず降りて、歩いて移転後の大使館へ。それほど遠い場所ではなくて良かった。

移転前の公報文化センターの建物は、オフィスビルの一角を間借りしているような雰囲気だったのだが、移転後は立派な高階層のビルに変貌。移転直後ということもあって新しく、内装や、過ごしやすさに感動してしまった。入り口には金属探知機のゲートがあり…これはさすがに驚いたが、大使館なのだから当然といえば当然だろうか。

少し遅れたがリハーサル開始。かなりドタバタしながら、時間も気にしつつ合わせを進め、途中、大宅さんもいらっしゃって、ピアノ合わせも行う。ピアノ合わせ後はお昼ごはんを食べに出て、大使館近くにある「黒板」というラーメン屋さんに入ってみた。店の名前からして、超ゲテモノを想像し、いちばん変な「Karaage Shoyu Ramen」を頼んでみたのだが、意外と普通に美味しく、なんだか逆にがっかりしてしまったのだった。どうやらご主人は日本人のようで、そりゃまともだ。

昼食後も、ひたすらリハーサル。旭井君に頼んでオープニングを急遽書き下ろしてもらい、そんなことをしている間にもどんどん時間が足りなくなってくる。開場30分前にようやくリハーサル終了。

演奏会中は、MCをしたり演奏をしたり忙しかったのだが、たくさんの拍手をもらうことができて、嬉しかった。小倉くんのジャズはやっぱりウケたなあ。さすがです。旭井君の多面性(「南風の忘れ物」→「バラード」→「制御・代用・削除」という順番の演奏)を聴いてもらえたのも良かったし、大嵜慶子氏の曲は万人受けするし、久石譲はもちろんよく知られている曲だし…と、雑多ではあったが、聴き手としては実際どのように感じていただけたのか、気になるところだ。

演奏会が終わって、お見送り。ほとんどは現地の方だったのだが、ベルギーで研修中の大学時代の吹奏楽団の後輩が聴きに来てくれたり、アントワープからなんとHans de Jong氏が聴きに来てくれたり、そんなところも嬉しかった。

片付けてホテルに戻って荷物を置き、大宅さんにグランプラス近くのウサギを食べられるお店に連れて行ってもらった。ラストオーダー間際に大人数で飛び込んでしまったのだが、なんとかありつくことができ…いやはや、やっぱり美味しく、またビールとの相性も抜群。

お腹いっぱい食べた後は、リトル・デリリウムでさらにビールを…このドラフトビールの種類数!銘柄が分からなかったり、種類が分からなかったりいろいろだったが、それでも美味しいのなんの。充実した1日であった。

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