2015/07/18

ディナン市訪問

ほんの僅かな時間ではあるが、ディナン市を訪問した。

今日は夕方にブリュッセルからパリに移動する必要があったため、早めにブリュッセルに戻らねばならず、朝早くから動かなければいけなかった。そのため、みんなと別れて単独行動だった。ブリュッセル中央駅からベルギーの国鉄に乗り、1時間少しかけてナミュールへ。ナミュールで乗り換えておよそ30分ほどでディナン駅へと到着した。

駅前から少し歩くと、写真で見たことのある風景が広がる。アドルフ・サックス通り、大聖堂、その後ろにはシタデル。まさに絶景だ。

アドルフ・サックス自身は、生まれてからほんの僅かしたディナン市には住んでいなかったということだが、ディナン市はサクソフォン奏者にとっては聖地のようなものであることに間違いはない。それは、やはりアドルフ・サックス国際コンクールの開催地として、というところが大きいのだと思う。この地で闘った奏者たちが、いったいどんな気持ちでディナン駅に降り立ち、そして去っていったのか、そんなことを考えると、なんだか心が震えるのであった。

少し歩いて生家の前のベンチのアドルフ・サックス像、サクソフォンのモニュメントと写真を撮り(お決まりですね)、少し思案したのち、シタデルに行ってみた。せっかくなのでとロープウェイを使わずに階段を歩いて登ったのだが、急勾配の階段で、暑く、もう2度と階段では登るまいと心に決めたのだった。シタデルのカフェの中で、ビールで喉を潤し、ロープウェイで下って、通りをフラフラ歩いた後またビールを飲み、クック・ド・ディナンを買ってディナンを後にした。

短い滞在だった。しかし、ディナンは、サクソフォンに取り組んでいる以上、やはり一度は訪れたい土地。人生でのやりたいことリストをひとつ消化できたような感じもあり、気持ちが充実したのだった。

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