2014/10/19

ストコフスキーからアバトへの手紙

指揮者のレオポルド・ストコフスキーが、サクソフォン奏者のヴィンセント・アバト Vincent Abatoと共演するにあたって、アバトに宛てた書簡の画像がFacebookの某コミュニティにアップされていた。非常に短い内容だが、なんだか面白かったのでご紹介したい。1945年7月3日の手紙である。時代背景など考えると、非常に象徴的…というか。。。

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3 July 45

Mr. Vincent James Abato
c/o U.S. Naval Academy Band
Annspolis, Md.

Dear Mr.Abato

I am delighted that you will play the Creston Saxophone Concerto on August 26th. Your rehearsals will be the preceding Friday and Saturday, August 24th and 25th.

あなたとクレストンの「サクソフォン協奏曲」を8月26日に共演できることを嬉しく思います。あなたのリハーサルは本番に先立って、8月24日金曜日と8月25日土曜日に行われます。

We would like you to play in uniform if that is agreeable to you and your commanding officer. Of course, this is not important from a musical stand point, but from a human standpoint it is interesting that you are with the Navy.

私たちは、あなたに海軍の制服を着て演奏していただきたいのです。もしあなたの上官が許可すれば、ですが。もちろん、これは音楽的な観点からはさして重要なことではありませんが、人間的観点からは、あなたが海軍にいるということは興味深く受け止められることと思います。

The rehearsals will be in Hollywood Bowl. We hope you can be here a few days before so as to make quite sure of everything.

リハーサルは、ハリウッド・ボウルで行います。もし、あなたがリハーサルの数日前にハリウッド・ボウルに到着できれば、リハーサルに先立って諸々を調整し、万全の体制で臨めることと思います。

Sincerely,

Leopold Stokowski

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