2014/10/20

10/26演奏会の演奏曲紹介(木星のファンタジー)

グスターヴ・ホルストの代表作のひとつ、組曲「惑星」より"木星"のメロディをもとに、伊藤康英先生が作曲した作品である。「1999年、静岡グランシップでの「Moving Music Express」にて初演。元々はヴォカリーズによる合唱曲として書いた。」とのことで、合唱がオリジナルであったことは、最近まで知らなかった。今でこそ平原綾香の「ジュピター」で良く知られるようになったが、伊藤康英先生がこのメロディに目をつけて「木星のファンタジー」を作り上げたのは、「ジュピター」より前なのだ。

ホルストのメロディ・メーカーとしての才能は、「木星」に限らず様々な作品で発揮されている。チャイコフスキーやらモーツァルトやら、いわゆる"メロディ・メーカー"と評されるクラシック音楽の作曲家は多いが、私個人的にはその中でもホルストが群を抜いて大好きだ。「第一組曲」「第二組曲」「惑星」「セント・ポール組曲」「ムーアサイド組曲」…挙げていけばきりがない。この記事を書きながらふと思ったのだが、イギリスの作曲家ってメロディを大事にしますよね。ヴォーン=ウィリアムズ、ブリテン、ナイマン、ビートルズ、etcetc...

そのメロディを、最良の形で再創造した作品だと思う。誰が聴いても魅力的に響くはずだ。

アルトかじた、バリトンのぞみ、ピアノびるでお送りする。

木星のファンタジーは、これまでにいくつもの編成へとアレンジされているが、サクソフォン二重奏+ピアノという楽譜はないはず。どの楽譜を使うのだろう?そんなところも含めて楽しみだ。

【Tsukuba Saxophone Quartete Concert Vol. 5.5 at Ernie's Studio】
出演:Tsukuba Saxophone Quartet
日時:2014年10月26日 14:00開演
会場:アーニーズスタジオ
料金:入場無料(投げ銭制)
プログラム:
C.コリア/旭井翔一 - アルマンド・ルンバ(S.Sax & B.Sax版初演)
加藤昌則 - オリエンタル
伊藤康英 - 木星のファンタジー
R.ピーターソン - トリオより第3楽章
JacobTV - Grab It!
W.グレゴリー - 干渉
木山光 - ハデヴィッヒII

(チラシ・クリックして拡大)

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