2014/06/07

Mimolette Vol.1

大雨の中を逗子へ。京急線が遅れ到着が遅くなったが、ぎりぎりで開演に間に合わせることができた。すこし小さめのスペースとはいえ、150ほどの座席がほとんど埋まるという盛況ぶり。今回も(前回ほどではないにしろ)かなりボリュームたっぷりの演奏会だったが、最初から最後まで楽しんで聴くことができた。

【Mimolette】
出演:田口雄太、山下友教(以上sax)、大嶋千暁(pf)
日時:2014年6月6日 19:00開演
会場:逗子文化プラザ・さざなみホール
プログラム:
藤代敏裕 - 2人のサクソフォーン奏者のための2つの小品
A.ウェニアン - ラプソディ
長生淳 - 天国の月
C.ドビュッシー/福田洋介 - 小組曲
F.K.ドップラー - リゴレット幻想曲
江原大介 - Coloring Time
長生淳 - パガニーニ・ロスト
(アンコール曲は東京公演が終ったら書きます)

前回の逗子の演奏会でも演奏された藤代氏のトリオを筆頭として、山下さん、田口さんそれぞれのソロ、そしてトリオと続く。各ソロ曲の最初こそ、会場の異常なほどにデッドな響きのせいか?やや乗り切れていない風にも聴こえたが、吹いている(聴いているうちに)気にならなくなってきて、最後はそれぞれの持ち味をきっちりと引き出すような演奏となっていた。それぞれがそれぞれの歌や音色を持っているのだが、それが藤代作品のような曲では寄り添った演奏になるのが面白かった。もちろん、ピアノの千暁さんとの息もぴったりだ(トリオを一聴して分かるのは3人の仲の良さである)。

ドビュッシーは、有名な作曲家である福田洋介さんのアレンジ。面白いアレンジで、持ち替えもあったが「ここで持ち替えるのか!」と驚きつつ曲が進行した。この名曲をサクソフォン2本とピアノで演奏できる喜びは、何者にも代え難い、そんな気持ちも聴こえてきたような。私はこの小組曲の第3楽章が大好きでして…冷静に聴くことがあまりできなかった。

休憩を挟んでドップラー。フルートデュオ+ピアノがオリジナルである作品からの編曲であり、このような作品があることを知らなかったが、アルトサクソフォン2本の響きにマッチしている印象を受ける。江原氏の作品は、実は初演時の演奏を聴いており、懐かしく聴いた。当時受けた印象から、さらに中間部のジャズ風の部分がブイブイ系な感じで、楽しかった。「パガニーニ・ロスト」は、これだけヘヴィなプログラムを続ける中でも最後の〆としてふさわしいとの思いを強くするのだった。演奏も、もちろんノリノリ、会場も沸いた!

差し入れにミモレット(イタリアかどこかのチーズ)を渡して退散。雨足は強まるばかり…であった!いやはや。

6/14には、19:00より東京公演が予定されている。もし今回逗子に伺えなかった方は、ぜひ。

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