2013/09/01

蛎崎洋個展「monochord」&東京写真教室Photons「colors of life」

友人N氏からのお誘いというか情報で渋谷のギャラリー・ルデコに伺った。蛎崎洋氏という写真家の個展、ならびにその蛎崎氏が主宰する写真教室の生徒の作品展示会に伺った。ふだんは音楽、というかサクソフォンばかりで、あまり視覚芸術を観に行くことはなくてとても新鮮だった。

それぞれの生徒の写真は、どれもが個性あふれるもので…普段デジタルカメラやレンズの新製品が出るたびに画質が~とか高感度性能が~とかレビューされることが、果たしてどれだけ重要な事なのか、と考えてしまった。確かに高性能なカメラはそれだけキャパシティがあるけれど、もともと持っているカメラの性能を活かした写真ばかりで、唸ってしまった。ノイズや煩いボケすらも効果的に使いながら、魅力的な一枚一枚を仕上げている。私自身は写真にガチに取り組むほどの余裕はないけれど、こうやって完成度の高い写真を眺めるのは楽しいものだ。

別フロアで開かれていた蛎崎洋氏の写真点「monochord」は、透明な空気感すらも一枚の写真に収めているように感じた。また、被写体の女性(蛎崎氏の奥様かな?)の湛える不思議な雰囲気と、日常なんだか非日常なんだか、非常に曖昧な境界をピタリとフレーミングしている、その組み合わせがなんとも魅力的だ。

たまには、サクソフォン以外にも触れなければ、ですね。

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