2013/08/10

浜里明さんのコンサート

浜里明さんのコンサート。木曜日にピアノの大嶋千暁さんから案内を頂戴し、急遽伺った。

【Reves d'amore Saxophone Concert】
出演:浜里明(sax)、大嶋千暁(pf)
日時:2013年8月9日 19:00開演
会場:KMアートホール
プログラム:
P.ボノー「組曲」
D.べダール「幻想曲」
R.プラネル「ロマンティック組曲」
吉田和弘「愛の夢」
F.デクリュック「ソナタ」
P.M.デュボワ「りす」(アンコール)


昨年発行の日本サクソフォーン協会紙にて、ティエリー・エスケシュの「テネブレの歌」についての論文(かなり読み応えがある)を寄稿していた…ということで名前は存じていた。が、演奏を聴くのは初めて。会場の幡ヶ谷KMアートホールは最近よく聞くが、これも伺うのは初めてだった。なかなか素敵なスペース。

前半でとても面白かったのが、プラネル「ロマンティック組曲」。なかなか実演での全曲演奏の機会はなく、かなり勇気がいるはずだが、こうして敢えて取り上げたことにコダワリを感じる。変な例えだが、フランス人が演奏しても絶対こうはならないという演奏だな、と。日本人が隅から隅まで丹念に楽譜を読み込んだからこそ実現できるような演奏で、興味深く聴いた。

後半の吉田氏の作品は、タイトルから想像できない曲想。意外なほどに都会的なセンスに溢れており、甘いメロディも散りばめられつつ、いくぶん冷徹に進んでゆく箇所もあって、面白い。そして、何度も出現する決めどころでの半音の進行が印象的。MCによれば、浜里さんが演奏する「ロマンティック組曲」の演奏を聴いて、この曲を書いたとのことだ。最後のデクリュックは、つべこべいわずに大河のような流れの中に聴き手をも巻き込んでしまう圧巻の演奏。千暁さんの好サポートも手伝って、素晴らしい演奏となった。

打ち上げは駅前の中華料理屋で。妙に安かったがとても美味しく、堪能した。残った6人ほどでK氏の家に移動して、朝まで(苦笑)

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