2013/06/05

ヤマハ目黒吹奏楽団のリハーサル、そしてプスタのこと

日曜日午後に、今週末演奏会を控えているヤマハ目黒吹奏楽団のリハーサルに伺った。2年前の演奏会からステマネとしてお呼び頂いており、そのお仕事の打ち合わせ兼通し練確認である。

演奏会の詳細は下記リンクから。
http://www.yamame-winds.net/

一概にステマネといっても様々なスタイルがあるが、ヤマハ目黒吹奏楽団のステマネは(セッティングについてはほとんどやることがないのだが)照明進行の指示が非常に大変。楽譜を見ながら照明室に向かってスポットとステ電割合とミラーボールの指示を出すというもので、毎回気が抜けず大変。そんなわけでリハーサル段階から参加し、照明進行表のレビューならびにタイミングの把握を行う必要があるのだ。

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今回、第一部は照明進行も単純であるためぼんやりとリハーサルを見学していたのだが、演奏曲目の中にJ.ヴァン=デル=ロースト「プスタ」が含まれていた。…なつかしい!中学の吹奏楽部に所属していた時、最後に吹いたのがこの曲だった。おそらく大抵の学校がそうであるように、中学3年生は夏のコンクールを終えて学園祭で演奏した後は、引退を迎える。その学園祭の最後に演奏したのが、「プスタ」の第3、4楽章だったのだった。

中学の吹奏楽部は弱小で、いや、少ないということではなかったけれどコンクールは大抵地区落ちするようなバンド。緑青にまみれたバリトンサックスを、なんだか良くわからない奏法で吹いていた。引っ込みがちな暗い時代。練習は多かったけれど楽譜の音数は少なく、ひたすらマーチの刻みや低音の伸ばしばかりを(何の疑問も持たずに)吹いていた。3年生の時にコンクールの自由曲として取り組んだのが「プスタ」の第3、4楽章。ひたすら練習して地区大会銀賞、そしてコンクールを終え、気が抜けつつも学園祭に向けて準備を行う中、再び練習を再開した。最後にこの曲を吹いた時の体育館(そう、ホールではなくて体育館だった)の光景と、目の前にあった楽譜のイメージは未だに脳裏に焼き付いている。

リハーサルで「プスタ」を聴いていたら、甘酸っぱいんだかセピア色なんだか青春の1ページなんだか良くわからない、なんとも言えない不思議な感覚が襲ってきて、気がついたら涙が流れていたのだった。

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