2013/05/15

TSQ5/18の演奏曲目について(その3:アブ=カリル)

Tsukuba Saxophone Quartet 5/18の演奏曲目について、その3。演奏会の詳細は下記リンク先から。ぜひお越しください!

http://kurisaxo.blogspot.jp/2013/04/tsukubasq518.html

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ウード」という撥弦楽器をご存知だろうか。中東~北アフリカ(モロッコ)のアラブ音楽圏で使われる楽器で、よくアラブ音楽に使われるやや不安定なギターのような音は、実はこのウードであることが多い。フレットがないため微分音を演奏することも可能であり、その特徴があの独特な響きを生み出している。

レバノン出身のウード奏者、そして作曲家でもあるラビ・アブ=カリルは、Enja Recordsへの一連の録音で世界的に高い評価を得ている。アラブ圏の伝統音楽にジャズなど西洋音楽の要素を加え(スタイルのみならず、楽器編成も!)、大衆・マニアの両方に受ける響きを構築したあたり、その高い手腕に恐れ入る。今回「アラビアン・ワルツ」を取り上げるにあたって、Enja Recordsにリリースされている何枚かのCDを聴いてみたが、いずれもカッコ良くスリリングでハマってしまった。「Morton's Foot(Enja enj-9462)」、いいですね。

原曲が持つ泥臭さとは若干かけ離れてしまったが、それでも曲の面白さ・愉悦感は感じ取っていただけることと思う。原曲では即興部分が多くを占めるが、今回の演奏でもわずかながらその要素を取り入れる。どうなるかは当日のお楽しみということで(笑)

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