2013/05/14

TSQ5/18の演奏曲目について(その2:ブーン)

Tsukuba Saxophone Quartet 5/18の演奏曲目について、その2。演奏会の詳細は下記リンク先から(ぜひお越しください!)。

http://kurisaxo.blogspot.jp/2013/04/tsukubasq518.html

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ベンジャミン・ブーン Benjamin Boone氏の名前は、おそらくほとんどの方が知らないことだろう。アメリカ、カリフォルニア州立大学の作曲科の講師である。サクソフォン界との繋がりは、何といってもNew Century Saxophone Quartetとの一連のコラボレーションが有名だ。アルバム「A New Century Christmas」におけるぶっ飛んだ編曲とプログラムノート(→ここから参照できる)に衝撃を受けた。特に「My Favorite Things」のアレンジはお気に入りで、いつかやってみたいと思っている。

New Century Saxophone Quartetの委嘱作品集「Homegrown (Commissions Vol.1)」の最後に収録されていたのが、今回演奏する「Alley Dance」だ。この委嘱作品集はなかなか楽しくて、レニー・ピケット(!!)が書いた四重奏曲が入っていたりと、話題性には事欠かないのだが、とにかく面白いのが最終トラックに配置された同曲。フンワリとした雰囲気から始まったかと思ったら、ファンキーなメロディやリズムのフルコース(主題は少ない)という感じで、とにかくインパクト大。

聴いて楽しんではいたものの、あまり「演奏する」ことについて想像がつかなくて、練習の段階から掴みどころがなく苦労した。本年3/24のサクソフォーン協会のアンサンブルコンクールで演奏することができ(日本初演)、それなりに好意的に受け止められたのは良かった。ということで、コンクールにも乗せたので演奏曲の中で、安定感は一番かも(笑)。

スコア上でブーン氏がサクソフォンの扱いに長けているのは、彼自身がサクソフォン奏者であるから、という理由による。演奏家としてのブーン氏の顔は、こちらから。ヘムケ氏のCDでも有名な「Simple Gifts」のジャズ・カルテットバージョンである。サクソフォンを吹いているのがブーン氏だ。

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