2012/12/09

梅沢洋&中村真紀デュオ・リサイタル2012winter

サクソフォン交流会の事務局等でもお世話になっているアマチュアのサクソフォン奏者、梅沢洋さんの演奏会。最初にお知り合いになったのはたしか波多江さん関連のイベントだったのだが、演奏を拝聴するのは初めてだった。会場は、JR池袋西口から7分ほどのbar Apple Jumpという25席ほどのスペース。ちょうど来ていたtfmさん、マリエさんと一緒に聴いた。Rosso関連で、久々にお会いする方も。

【梅沢洋&中村真紀デュオ・リサイタル2012winter】
出演:梅沢洋(sax)、中村真紀(pf)
日時:2012年12月9日(日曜)15:30開演
会場:bar Apple Jump
プログラム:
A.ピアソラ - タンゴ・エチュード第3番(サクソフォンソロ)
C.ドビュッシー - シランクス(サクソフォンソロ)
C.ドビュッシー - 亜麻色の髪の乙女(ピアノソロ)
C.ドビュッシー - グラドゥス・アド・パルナッスム博士(ピアノソロ)
C.ドビュッシー - 金色の魚(ピアノソロ)
A.リード - バラッド(デュオ)
A.ララ - グラナダ(デュオ)
C.ドビュッシー - 小さな黒人(デュオ・アンコール)

最初はサクソフォンの無伴奏。アマチュアが取り組むようなプログラムでは到底ない、高難易度の作品が並ぶが、たしか梅沢さんはこれまでもデザンクロの「PCF」等に取り組まれたことがあるはずで(うろ覚え、間違っていたらごめんなさい)、お手の物なのだろうか。芯のある輝かしい音色で着実に吹きこなしていく。曲中に出現するフラジオもばっちり決めて、一曲吹き終えた。続く「シランクス」は良い選曲!これ、サクソフォンの無伴奏として普通に聴けてしまう作品だが、あまり取り上げる方がいないのが不思議。今日はアルトだったが、今度はソプラノで聴いてみたい。

続く3曲は、中村さんのピアノ独奏。妙な脱力系MC(しかも面白い)を挟みながら、3つのドビュッシーの小品を演奏した。「映像第2集」からの「金色の魚」は、日本の漆器の土台の上に金粉で描かれた鯉のことを指す…とのことだが、いままで意識して聴いたことがなく、非常にテクニカルで面白い作品だと思った。

デュオではアルフレッド・リードの「バラッド」とララ「グラナダ」を。デュオともなると、さすがに(音量や響きの融合的に)大きいハコで聴きたいかなと思ったが、それでもきちんと作りこんであり、特に「グラナダ」は技巧的なカデンツも含めてかなり盛り上がった。気がつけば作曲化のファースト・ネームはAかCだけだったな(笑)アンコールに、「小さな黒人」をデュオで。

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