2012/03/08

柏原卓之さんのアレンジ譜について

今週末です、千葉サックス。詳細についてはこちらの記事もご覧下さい。

【震災復興支援サクソフォンチャリティコンサート】
[主催]千葉大学SaxophoneProject
[後援]千葉大学ボランティア活動支援センター、日本サクソフォーン協会
[日時]2012年3月11日 15時30分開場 16時開演
[会場]千葉県文化会館小ホール(本千葉駅より徒歩10分)
[プログラム]
組曲「人と光」より終楽章/山本純ノ介:サクソフォンアンサンブル版初演)
ASongForJAPAN/S.Verhelst
DiscoKid/東海林修(柏原卓之編)
サウンドオブミュージック/R.ロジャース(柏原卓之編)
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千葉大学SaxophoneProjectでも二曲取り上げられる、柏原卓之氏編曲のラージアンサンブル譜について、簡単に書いておきたい。

サクソフォン・オーケストラ用の楽譜というと、古くは圓田勇一氏の手によるアレンジや、最近では金井宏光氏のアレンジなどが思い浮かぶが、近年急速に拡がっているのが柏原氏編曲の楽譜である。柏原氏が主催するサクソフォン・オーケストラ「サクソフォニー」を始め、音楽大学、アマチュアのサクソフォンアンサンブルなど、取り上げる団体は多い。いくつかのアレンジ作品は海外でも出版されていると聞くが、海外でも柏原氏のアレンジは演奏されているのだろうか?興味あるところだ。

そのラインナップが魅力的である。ごくごく基本的なホルストの「第一組曲」あたりから、普通は思いついてもアレンジには行き着かないであろうリード「アルメニアンダンス・パート1」あたりまで、特に吹奏楽畑出身の奏者にとっては、「演奏したい!」と心揺さぶられる曲が多いのではないかな。また、サクソフォン・オーケストラによる、サクソフォンのための有名な協奏曲も興味深い。Tsukuba Saxophone Quartetが公式初演したグラズノフ「協奏曲」はすでにその魅力についてよく知っているし、サクソフォニー関東で取り上げたミヨー「スカラムーシュ」、フォーレ「エレジー」(これはアレンジ作品だが)、そのほかイベール「コンチェルティーノ・ダ・カメラ」、トマジ「バラード」、ヴィラ=ロボス「ファンタジア」など、現在も次々と新作が生まれているそうだ。

ご本人にアレンジについて話を伺うと「ただのパズルゲームなんだよ」という答えが返ってくるのだが、その充実した響きには、とうていそんな単純作業だとは思えないほどのものがある。今回取り上げるのは、東海林修「ディスコ・キッド」と、リチャード・ロジャースの「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」。この演奏布陣&柏原さんの編曲から、どのような響きが生まれるのか、とても楽しみである。

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