2012/03/06

山本純ノ介「人と光」について…

今週末です、千葉サックス。詳細についてはこちらの記事もご覧下さい。

【震災復興支援サクソフォンチャリティコンサート】
[主催]千葉大学SaxophoneProject
[後援]千葉大学ボランティア活動支援センター、日本サクソフォーン協会
[日時]2012年3月11日 15時30分開場 16時開演
[会場]千葉県文化会館小ホール(本千葉駅より徒歩10分)
[プログラム]
組曲「人と光」より終楽章/山本純ノ介 ほか
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というわけで、週末のこの演奏会でメインとして演奏される山本純ノ介「人と光」について簡単に書いておきたい。

もともとは、熊本県玉名市を本拠地として活動する玉名市民合唱団の60周年を記念して委嘱された合唱のための作品である。櫻井孝一氏のテキスト「海と光」「空と光」「宇宙と光」「人と光」をもとに、メロディ・伴奏が付加され、2011年11月27日に同団の記念演奏会において初演されたばかりだ。今回、この作品から終楽章「人と光」が、作曲家自身の手によりサクソフォン合奏のために編曲された。千葉大サクソフォンプロジェクトの「委嘱初演」とのことだが、選曲~委嘱~制作に至るまでどのようなプロセスがあったのだろうか。詳細は聞いていないが、興味あるところだ。

サクソフォン合奏としては、かなりテクニカルなスコアとなったが、今回布陣の前では少ない合わせの中でほぼ違和感なく演奏されてしまうのが凄い(笑)。冒頭部分は、まるで荒廃した地から響く賛美歌のような美しさを感じる。ピアノの導入から始まる「厚い雲の中から一筋の光が地上を射抜くと」の部分など、ショスタコーヴィチの第5番の第1楽章中間部のような、突如動き出す究極のドラマを想起させるし、後半の畳みかけるような美しいメロディの連続は、演奏しても楽しいし、聴いていてもさぞ美しいことだろう。

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