2011/11/13

東京文化会館アーカイブ

先の記事のコメント欄にて、おなじみThunderさんからオーケストラのことや指揮者のことなど様々な情報をいただいた。

その際リファレンスとなっていたのが、東京文化会館のアーカイブ。私は今まで存在を知らなかったのだが、これが面白いのなんのって。なんと、開館(1961年)から現在までの、すべての演奏会情報を調べることができるのだ。プログラム冊子の表紙のデータもあり、興味深い。

http://i.t-bunka.jp/

当たり前のように、「サクソフォン」「サクソフォーン」「サキソフォン」「サキソホン」などと調べてみるのだが、とにかく圧巻である。東京文化会館は、都内の数あるリサイタル・ホールの中でもある意味特別な位置を占める、そんなイメージがある。平たく言うと「デビュー・リサイタルはここ!」という感じ。少なくともサクソフォンに関して言えば、重要なリサイタルの多くが東京文化会館で開かれていると思っている。

例えば、最初に東京文化会館にサクソフォンが登場したのは、おそらくこの演奏会が最初であろう。なんと、石渡悠史氏が参加した修了演奏会だ。

例えばこれ。キャトル・ロゾーの最初期のリサイタル@東京文化会館の記録。この頃はまだキャトル・ローゾとなっていた時代であり、冨岡和男氏の名前も川俣和男となっている。それにしても、ゲストが超豪華だな…。

1975年のダニエル・デファイエ来日公演。そうそう、後半は打楽器との共演だったのだ。録音も聴いたことがある。

トルヴェール・クヮルテットのファーストリサイタルだって、記録が残っている。メンデルスゾーン、デザンクロ、ウッズ…いかにもこの時代のトルヴェール、という感じ。

時代は飛ぶが、第20回記念となったサクソフォーン・フェスティバルのプログラムとか。なかなか面白い。

とまあ、全部書いていくときりがないのだが、他にも、例えば田中靖人氏のファーストリサイタルがとてもシリアスな曲目だったり、平野公崇氏のリサイタルがすごく普通の曲目だったり(写真の若さにも注目)、アポロ四重奏団が来日してリサイタルを開いたり、さらには自分が聴きに行ったリサイタルの記録をたどってみたりと、見所が多い。みなさんもぜひ、検索して遊んでみることをおすすめする。

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