2011/10/24

Arno Bornkamp plays Milhaud & Adams in orchestra on YouTube

オランダのサクソフォン奏者、アルノ・ボーンカンプ Arno Bornkamp氏が、ダリウス・ミヨーの「世界の創造」とジョン・アダムズの「シティ・ノワール」をオーケストラの中で吹いている動画を発見した。Radio Filharmonisch Orkestこと、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏会で、指揮者はなんと演奏会通してジョン・アダムズ(!)。驚いた。

アダムズの「シティ・ノワール」には、超絶技巧を要するサクソフォンパートが含まれている。初演はグスターボ・ドゥダメル指揮ロサンゼルス交響楽団で、ティモシー・マカリスター Timothy McAllister氏がソロパートを務めたが、その強烈な演奏は当時語り草となった(NHKの芸術劇場でも放映された…たぶん、NHK史上最もサックスの音数が多かったに違いない笑)。以前ブログでも取り上げた

ロスフィルでの初演後、ロンドン交響楽団(この時のソリストはサイモン・ハラーム Simon Haram氏)他、いくつかのオーケストラで取り上げられていたようなのだが、オランダで演奏される機会があったとは知らなかった。独奏がボーンカンプ氏…まさに、オランダにあってはこの人以外有り得ないという順当な人選だ。しかも、「シティ・ノワール」のみならず、同じくサクソフォンが活躍しまくる「世界の創造」まで演奏されたとは!しかもその演奏会の模様がまるまるYouTubeに公式にアップロードされているとは!驚き10倍という感じ。

ミヨー、アダムズともに、実に聴き応えがある。時間のあるときにじっくり楽しんで頂きたい。「世界の創造」は、さすがにフランス国立管弦楽団とバーンスタインとデファイエのコンビには敵わないかもしれないが、なかなかの名演である。「シティ・ノワール」は、アダムズ氏の指揮が意外なほどにイケイケで…第3楽章の勢いなど、ロスフィルを思い出すテンションだ。


Darius Milhaud - La Creation du Monde(ミヨー「世界の創造」)…7:00くらい
Igor Stravinsky - Les noces(ストラヴィンスキー「結婚」) 33:30くらい
John Adams - City Noir Mov.1(アダムズ「シティ・ノワール」)…1:27:10くらい
John Adams - City Noir Mov.2…1:40:00くらい?アタッカなのかな?
John Adams - City Noir Mov.3…1:49:30くらい

ちなみに、リハーサル映像が下記動画から少しだけ観られる。ボーンカンプ氏の暴れっぷりは、リハーサルの時のほうが凄いような(この動画については記事を書いていた)。

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