ミシェル・リサイト Michel Lysightは、1958年カナダ系ベルギー人。現在は作曲家・指揮者として活動している。
Schaerbeekアカデミーにおいてピアノを学び、1981年には政府よりメダルを授与された。
また、Université Libre de Bruxelles(ブリュッセル自由大学)において1976年から1978年まで芸術史を学び、その2年後にConservatoire Royal de Musique de Bruxelles(王立ブリュッセル音楽院)に入学した。ここでは音楽史、ソルフェージュ、教育学、和声、対位法、フーガ、バソンを学び、全ての分野で一等賞を得ている。また、指揮法をRené Defossezに学び、1997年に一等賞と特別賞を得、続いて2002年には同音楽院のRobert Janssensのディプロマ・クラスを卒業している。
作曲の分野においては、1989年にConservatoire Royal de Musique de Mons(モンス王立音楽院)のPaul-Baudouin Michelのクラスにおいてフルートとピアノのための「Soleil bleu」が賞を得た。同年、木管アンサンブルのための「Dexia bank」が委嘱されている。木管4重奏のための「Quatrain」は、1990年にAcadémie Royale des Beaux-Arts de BelgiqueのIrène Fuérison賞を得ている。また、1992年にはAcadémie Internationale de Lutèceより国際作曲コンクールで銀メダルを授与されている。さらに、1997年にはベルギー作曲連盟から邦人作品の発展に貢献した理由から「Trophée Fuga 1997」が授与されている。彼の音楽はSteve Reich、John Adams、Arvo Pärt、Henrik Mikolaj Goreckiらの影響を受けており、それぞれが彼の音楽上の個性を形成するターニングポイントとなっている。
1991年には、アンサンブル「Nouvelles Consonances」を結成した。このアンサンブルは、自作の普及と作品録音のために創設された。
リサイトは、ベルギー作曲家連盟"Sabam"、Centre Belge de Documentation Musicale(CeBeDeM)の各メンバーである。これまでに手がけた作品は50を超えるが、多くがCDにレコーディングされている。例えば、「Labyrinthes」 はCyprèsレーベルにおいてレコーディングされ、「Ritual」はKalidiscレーベルにレコーディングされている。
また、教育の分野においては、Royal Brussels Conservatory(王立ブリュッセル音楽院)において教授職にある。また、Kaufmann European Music Competitionの審査員を務めている。また、トルコのBilkent University of Ankaraのマスタークラスに定期的に招聘されている。
(以上、公式ページより)
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ということで、ミシェル・リサイトである。「Chronographie IX」という作品がディナンの国際コンクールで課題曲に取り上げられることが多く、興味を持っていた。そう、往々にして一次にはベルギーの作曲家の作品が頻繁に登場するが、そのなかでも特に良い内容を持つ作品だと感じた。「2006年にアドルフ・サックス国際コンクールのために作曲された」という記述を見かけたのだが、本当のところはどうなのか。ご存じの方はぜひ教えてください。
角口圭都さんのディナンでの演奏があったので貼りつけておく。バッハに続いて「Chronographie IX」が演奏される。
また、「Chronographie VII」という作品にも興味がある。同じくサクソフォンとピアノのための作品だ。ここのリンク先の楽譜販売サイトでMIDIファイルを試聴できるが、ライヒやアダムズの影響を受けた、と経歴に書いてあるとおりに、こちらのほうからはミニマル・ミュージックの影響を強く感じることができる。
こんにちは!角口です。
返信削除たまたまみたら自分がいてびっくりしました・・・・おそまつな演奏ですみません。
今年も芸大演奏会ありますのでよろしければご来場ください☆
> 角口さん
返信削除こんにちは。
いえいえ、実は角口さんの演奏、Ustreamで中継されているのを観ているときに、けっこうTwitter上で評判良かったんですよ。何かが「ピタリ」とはまっているような感じを受けます。バッハも素敵です。