2010/11/10

Dinant 2010:二次予選…

二次予選進行中。昨日は中島諒さんと、ドイツの女性奏者の演奏を聴くことができた。本日は頭から聴けたが、ミーハ・ロギーナ氏、アレクサンドル・スーヤ氏、ニキータ・ツィミン氏と、ビッグネームが連続するブロック。現在はニコラさんという、この方も非常に素晴らしい音楽性とテクニックをもったプレイヤーの演奏を聴いている。誰しも一歩も引かず(当たり前か)、それぞれが素晴らしい演奏を披露しているさまを聴くことができた。

それにしても、例えばロシア奏者の演奏は個人的にvery impressedである。前回のセルゲイ・コレゾフ氏もそうだったが、ハマった瞬間に一気に聴衆を惹きつける魅力的な演奏が飛び出す。時に愚直なまでのストレートな音楽表現は、その演奏者の精神性を覗く気がするのだ。私は、例えばジャズ、プログレッシヴ・ロック、タンゴ、フュージョン(特に国産)、ラテンといった音楽分野にも興味を持っているが、そういったものを聴くときに刺激される部分と同じところが反応するような、そんな気がする。

二次予選は、課題曲の「Kotekan」でかなり差が付いていると感じた。前回のアドルフ・サックス国際コンクールの本選で課題曲として委嘱された作品だが、奏者にとんでもない負担を強いる難曲だ。そしてピアニストも大変そう…。そこに引き続いて現れる選択曲で、転んでしまうこともしばしば…。いやはや、登攀することは容易ではないらしい。聴いているぶんには良いのだが。

ちなみに、「Kotekan」作曲者のPiet Swerts氏は、ピット・スウェルツと発音するのが良いらしい…と、審査員の原さんのブログに書いてあった。というわけで、みなさまもこれからそうやって発音しましょう(^∀^)ノ
http://blog.goo.ne.jp/hara-sax/e/385e14ec756fc7dd045223e90fc8cf76
原さんのブログ記事に書いてある「クロノス」四重奏版については、以前ブログの記事で取り上げた。ここから試聴可能。

0 件のコメント:

コメントを投稿