2009/07/12

バラフォン

クリスチャン・ロバ Christian Laubaの「9 Études」のうち、アルトサクソフォンのための「Balafon」は、アフリカの同名の民族楽器にインスピレーションを得て作曲されたものである。アフリカのチュニジア生まれであるロバにとって、生まれ故郷の民族楽器を題材に作曲を行うのは、ごく自然なことだったのだろう。

Richard DucrosによるChristian Lauba - Balafonの演奏。


バラフォンと呼ばれるこの民族楽器(左の写真参照:画像はhttp://item.rakuten.co.jp/af-sq/ab9003-901/より)は、シロフォンなどと同じように音階順に木片を並べ、共鳴管として木片の下にヒョウタンを取り付け、マレットで木片を叩いて音を出す仕組み。ふと、そういえばバラフォン、バラフォンとは言うけれど、実際にバラフォンの音って聴いたことないぞと思い、YouTubeで適当に動画を探してきた。



いやあ、良い音がしますね。いかにも「大地のリズム!」という感じか。ロバの「バラフォン」から想像されるのとは、ちょっと違う響きで驚いた。ロバの「バラフォン」は、前半から中盤にかけての極小リズムの部分が印象深いが、実際のバラフォンは小さい音で(まるでマリンバのように)音を出すイメージはないのだなあ。ときどき混じるノイジーな音は、なんとなくだが重音とややリンクする気がする。楽器の音階はペンタトニックで、たとえば上に張り付けた動画の楽器は、実音でレファソラドの音階を持っている(たぶん)。ロバの「バラフォン」でも、同様のペンタトニックが使われてますね。

1 件のコメント:

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