2007/08/04

サクソフォーン協会会報が到着

京青さんがブログでも触れられていたが、サクソフォーン協会会報「Saxophonist」第19号が到着。年末のサクソフォーンフェスティバルで、余りを手に入れることはあったが、(私が協会に加入したのは今年のことなので)最新の会報をリアルタイムで受け取るのは初めてのこと。

これでVol.17, 18, 19が手元にあることになるのだが…毎度のことながら、ものすごーく内容が濃いんですよ。「う~ん」と唸ってしまうくらい。目次を以下に挙げておこう(著者の敬称略)。

・大石将紀 - 研究論文「クリスチャン・ロバ」
・安井寛絵 - パリ留学日記
・ルマリエ千春 - パリからの情報便
・貝沼拓実 - 第4回アドルフ・サックス国際コンクール回想記
・石渡悠史 - 第14回ワールドサクソフォンコングレス
・林田祐和 - 2006年クロアチア・ザグレブ演奏会終了報告
・有村純親 - サクソフォーン特殊奏法講座(前編)

・滝上典彦 - 第26回サクソフォーンフェスティバル報告
・波多江史郎 - ジュニアサクソフォーンコンクールレポート
・板倉康明 - サクソフォーンと室内アンサンブルのための音楽的価値
・服部吉之 - 第4回サクソフォーン新人演奏会報告
・服部吉之 - 音大生によるサクソフォーン四重奏の夕べ2007報告
・大城正司 - 第4回アンサンブル・コンクール
・長瀬敏和 - 大阪支部第16回サクソフォーンフェスティバル報告
・コラム - 町工場から響くサックス
・コラム - カルテットが2つデビュー

巻頭カラー写真付(貝沼さんのディナン写真とか、プロスト氏&ララン氏ソロのサックスラージ版のヴィヴァルディ"四季"演奏風景とか、いろいろ)、実に全80ページ。ありがたいと思うと同時に、私のようないちアマチュアにとっては、なんだか勿体無いとすら思ってしまうほどだ。なかなか消化に時間がかかるが、ゆっくり読み進めていこうと思う。

どの記事も面白いのだが、ちょっとしたケイロの違いを興味深く感じたのが板倉氏の記事。この方はサクソフォーン奏者ではなく、現代音楽専門集団:東京シンフォニエッタの指揮者であり、またクラリネット奏者としても著名な方。昨年のフェスティバルにおけるメインで演奏された作品(カプレ、コンスタン、ドナトーニ、ディアナ・ロタル、ミヨー)に関して言及しているのだが、外部からサックス界のレパートリーを俯瞰したときの、冷静な評が面白い。

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そういえば、今年のサクソフォーンフェスティバルの概観が決まりつつあるとの旨がお知らせとして入っていたが、目を遣ると…「23日(日)は、ライブエレクトロニクスとSaxのコラボレーション…」って、えー!!こ、これは本当に実現してしまうのであれば、個人的にとても楽しみですなあ(笑)。やはりU氏あたりが一枚噛んでいるのだろうか。フェスティバルはここ3年連続で聴いているが、毎回毎回の魅力的なプログラムが楽しい。

そのほか、「アドルフ・サックスが作ったヴィンテージ楽器の魅力に迫る企画」「フェスティバルオケとソロSaxのコンチェルト」等々。22日(土)は、アマチュアの演奏企画もあるそうで、こちらもぜひ参加してみたい。

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