2022/12/25

ロジェ・カルメルのバイオグラフィ

ロジェ・カルメルの公式サイトに載っていたバイオグラフィを翻訳してみた。

http://www.rogercalmel.com/

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ラングドック地方のクリサンで生まれたロジェ・カルメルは、ベジエ地方で最初の音楽教育を受けた。1944年、パリに行き、セザール・フランク音楽院で作曲を学んだ後、パリ音楽院に入学し、オリヴィエ・メシアン(美学)とダリウス・ミヨー(作曲)のクラスを受講した。その後、Studio d'Essais de la Radioにて、ピエール・シェーファーの下で研鑽を積んだ。

1958年サクソフォーン四重奏とオーケストラのための「コンチェルト・グロッソ」でパリ市第一位、1959年フランス国家勲章第一位、1960年ディボンヌ国際作曲コンクール大賞、ゴセック賞、1976年フランス学士院室内楽大賞など、重要な賞を受けている。この頃、ロジェ・カルメルは、多声や調性を否定しない独自の語法によって、彼自身の音楽的個性を強く主張するようになる。

1963年、RTFの教授に任命され、1979年から1991年まで、パリ14区にあるダリウス・ミヨー音楽院で教鞭をとった。1991年から1998年まで、パリ市立音楽院の審査員を務める。こうした教育的な活動が影響し、1980年代以降、「A Cœur Joie」運動やさまざまな音楽祭、合唱団の依頼で、多くの声楽作品を書くことに活動の大部分を割くようになった。このことは、作曲語法の変化のきっかけとなり、多声を、独自の手法で注意深く扱うような清冽な作品が数多く生まれた。

多くの現代作曲家がそうであるように、ロジェ・カルメルのアプローチは常に「よりシンプルであることを志向する」傾向を持っているのだ。

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