2022/11/12

ビション氏逝去時のBGの声明文

2018年の、セルジュ・ビション氏逝去に際してのBGの声明文(The Syncopated Timesより)を翻訳した。ビション氏が、パリ国立高等音楽院への最多合格者を出した教師である、という事実は初めて知った(感覚的にはそうかなと思っていたが)。

https://syncopatedtimes.com/serge-bichon-83-co-founder-of-bg-franck-bichon/

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フランス古典派で最も尊敬されているサクソフォン奏者・教師の一人である、セルジュ・ビションが2018年7月31日に83歳で逝去しました。セルジュ・ビションは、BGを息子のフランク・ビションとともに共同で創設しました。セルジュはBGの音響スペシャリストであると同時に、BGのリガチャー・コンセプトの発案者でもありました。フランスにおけるクラシック・サクソフォンの巨匠、マルセル・ミュールの元生徒であったセルジュは、生前に様々なことを成し遂げました。リヨン国立音楽院で教鞭をとり、パリのサクソフォン教師クロード・ドゥラングル、リヨン音楽院のサクソフォン科教授で、著名な作曲家でもあるジャン・デニス・ミシャなど、多くの重要なアーティストを育てたのも彼の功績です。パリ国立高等音楽院に最多の合格者を出したことも、セルジュの遺産です。また、世界で最も評価の高い管楽器四重奏団ハバネラ・カルテットのメンバー全員を指導し、16本のサクソフォンからなるアンサンブル・デ・サクソフォン・オブ・リヨンを結成しました。また、第1回ヨーロッパサクソフォンコンクール(GAP)の創設者でもあり、3つのサクソフォン教本を著しました。セルジュは音楽を教えることに熱心で、情熱的でした。彼の死は多くの人に惜しまれることでしょう。

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